髑髏は闇夜に動き出す
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あらすじ
身寄りのない老人の前に不意に現れた隣人一家。一家の優しさに触れ、始めて家族をもったような幸福を味わったのも束の間、一家が何者かに殺された。失うものはもう何もない老人が復讐の鬼と化す!ダークバイオレンスストーリー!
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ユーザーレビュー
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未来なき強み、死に場所を探して
わずかな余命を宣告された孤独な老人が、ふとしたきっかけから家族の温かみを知るが、その家族が殺され…というところから始まる復讐劇。
あまりに悲惨な設定に胸が痛むが、だからこそ、老人の凄惨な復讐を全面的に肯定できた面もある。
また、「引っ張りすぎだろ」という漫画が巷に溢れる中、極めてコンパクトな尺に収めてある点も、個人的には評価ポイントだった。
主人公はいたって普通の老人である。
が、復讐というのは多かれ少なかれ、その後の自分の人生をも犠牲にするものだ。
その意味では、老い先短い人間ほど、復讐に全てを賭けられる、と言えるかもしれない。
「先のことなど考えない」は若者の専売特許であるように聞こえるが、状況的に考えれば、むしろそれは老人の強みであって、「未来なんかもうねえよ」というのは、ある意味、最強の開き直りである。
この高齢社会にあって、漫画の読者層だって一定数は高齢化していくわけで、昔に比べて漫画というメディアの対象年齢が広がったことを考えるにつけても、今後、「未来なき強み」を持った老人を主人公に据えた漫画は、増えていくかもしれない。
「少年」である読者が主人公の「少年」の活躍に胸を躍らせるように、「老人」の読者が主人公の「老人」の生きざまに胸を熱くする時代は、もうすぐそこに迫っているのかもしれない。
あるいは、その時代はもう、始まっているのか。
そのうち、「老人漫画」なんてジャンルが出来ちゃったりしてね。
本作は、あり得ないくらい不幸な物語だが、皮肉なことに、一人の老人が「これ以外にない」というくらいの死に場所を見出だす物語でもある。
どう死ぬかを見出だすことは、多分、どう生きるかを見出だすことと同じくらい、難しい。
結末には、確かな救いがあった。
私には、始めから、老人がどこにもない死に場所を探しているように見えたから。by roka- 45
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4.0
悲しく儚い
長年独り身で余命数ヶ月を宣告されたおじいさんが、隣に引っ越してきた家族と触れ合う中で家族の幸せや愛などを初めて知ります。
しかし、その家族が殺されてしまい絶望…の果てに始まる復讐劇です。
おじいさんが主人公ですが
元は静かで悪い人でなかったり、一般的な考え方を持つが故に感情移入がしやすく、グッとくる場面がありました。
おじいさんの感情を言葉がなくとも表情で分かるような良い書き込みで、少し暗めのマンガが好きな方はオススメかと思います。by マコリザ- 22
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5.0
悪は皆こうなれば。
積み上げた幸せがくだらないクズ共に壊される理不尽な事件。本当に許せない事件が多すぎて悔しい。
否定する人もいるのは解りますが、私にはこのお爺さんを責める事は出来ません。
本当によく頑張りましたね。by イチオクゲト- 17
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5.0
哀しいけど
老人が主人公で、しかも復讐という
今まで読んだことのないお話で
読むにつれ、引き込まれました。
主人公にとって、殺害された家族は
残りわずかな時間の唯一の光だったんでしょうね。
一家殺害はあまりにも身勝手かつ残酷な
内容でしたが、主人公が復讐を生きる糧にしてそれを遂行していく場面は執念というよりも……言葉に表せられない気持ちでした。
結末はやはり……
あの刑事が最後に言った一言がすべてだったんでしょう。by 匿名希望- 6
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5.0
身寄りのない老人が余命宣告され絶望に打ちしがれた直後に隣の家に越してきた家族と出逢い、人の温かさに触れ幸せな日々が訪れたと思った矢先に隣人家族は事件に巻き込まれ殺害されてしまう。
怒りに狂った老人は犯人が残した証拠を元に自らの復讐を果たそうとする。
復讐内容が猟奇的で目を覆いたくなる場面もあるけど最後は切なすぎて涙があふれでました。by 匿名希望- 9
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4.0