5.0
読むのが辛いのが
新たに救われる人がいるであろう、作者の心の癒しにもなるであろう、作品の存在意義を評価して星5つ。
全く同い年の私ですが(つまり時代として経験した出来事やタイミングは同じ)、さかきばらの事件にしても阪神大地震にしても関西の方の受け止め方はまた違うものがあったのだろうと思いました。
そして何より家庭の環境、学校の環境。。本当に子どもには逃げ場がないのです。それに耐える、乗り越えるには諦めの気持ちはある程度必要なのは間違いない、でも、作者の方の場合、諦めがまた未来の自分を追い詰めてしまう。
私はこんなにひどい家庭ではなかったけど、衣食住は最低限あるのに親の無関心と変な風習といった環境に悩まされつつも、教育が救ってくれた実感がある(やっぱり家っておかしいかも、と思う自分を肯定できる自信をくれた)。この方の場合学校もおかしな環境で、自分だけが馴染めない居場所がない。
なんかうまくまとまりませんが、とにかく、読んだ後気持ちが悪くなったりザラザラするのは事実です。でも必要な漫画だと思います。
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