テセウスの船
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あらすじ
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。時空を超えて「真実」と対峙する、本格クライムサスペンス、開幕。
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みんなのレビュー
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頼むから
問答無用で一気読みさせる力がある。
この吸引力は、もう、超一級である。
基本はいわゆるタイムリープもので、主人公は、無差別の大量殺_人犯として死_刑判決を受けた元警察官の父親の無罪を信じて調査を開始するが、事件が起こる前の時代にタイムスリップして…というストーリー。
細かく見ていけば、タイム・パラドックス問題みたいな瑕疵は見つかるのかもしれないが、そんなもの、あったとしても、クソくらえである。
あまりにもスリリングで、サスペンスフルで、リズミカルで、エモーショナルな展開力に、私は無条件降伏するしかなかった。
参りました。
すみませんでした。
と、何も悪いことをしていないのに謝りたくなるくらい、凄かった。
最新話までノンストップで一息に読んで、完結していないことに絶望した。
頼むから早く続きを読ませてくれ。by roka- 86
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5.0
久々のヒット!!!おススメ!!
村上もとかの漫画「JIN-仁-」とはまた違うタイムスリップ物です。
ここで電子文庫本3巻分全部購入して、続きはまだか!ということで調べたら4巻まで出てるということで本屋で紙の本を全巻買ったくらいどハマりしてます笑笑
仁と違ってテセウスの場合は、過去を変えたことで現代の歴史も変わる→その変わった過程の記憶は無い、ということです。分かりにくいかもですが、タイムスリップをする前の現代の記憶と、タイムスリップ先の過去の世界の記憶しか持ち合わせていません。
主人公は、【タイムスリップ前の現代を生きた人生の記憶のA】しか残っておらず、【タイムスリップをして歴史を変えてしまった後の現代を生きた記憶B】は持ち合わせていません。記憶Bが現在の主人公なのですが、どういった人生だったか、今日までの記憶がありません。例えばAでは医者だったのにBではフリーター。俺は医者だ!と言ってもBではフリーターで高校にすら行っていないので変人にしか思われない。
タイムスリップ後にまた現代に戻ってきたとき、余りの環境の違いに何でだ??とパニックに陥りつつも歴史が変わったからだと冷静に分析、自分がBの人生をどう生きたか、そしてBの人生の家族のことを紐解いていきます。そして変わってしまった歴史の中で「事件の謎」と向かい合います。歴史が変わったことで事件が複雑化しており、そして主人公が過去の世界に残さざるを得なかった「ある物」が犯人の手に渡ってしまったことにより危険化もしています。
これからどうなるのか、本当に楽しみです。
実写化もされると思います。
買って損はありません。本当に面白いです!!by こんそめ☆ぱんち- 42
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5.0
タイトルの意味
作品はおもしろいです。
しかし、星はつけにくいです。
以下ネタバレを含みます。
タイトルの「テセウスの船」の矛盾について、ラストのワンカットに作者の見解が込められているように思います。
それが、受け入れられるかどうかで好き嫌いが別れる作品だと思います。
「部品を全て入れ替えたテセウスの船は、もはや当初のテセウスの船とは全くの別物である」とするならば、過去の悲しい出来事を全て阻止した(入れ替えた)未来は、幸せな結末(別ものの未来)にしかならないはずである。
しかし、
「部品を全て入れ替えてもテセウスの船はテセウスの船だ」とするならば、過去の悲しい出来事を全て阻止した(入れ替えた)としても、やはり悲劇は何らかの形で起きる。(入れ替え要素の分だけ状況は変わるが、運命は変わらない。)
出所した加藤みきおが向かう先の悲劇を思うと救いのない話です。by 匿名希望- 25
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2.0
やっと完結!
連載中のものは、一気読みが出来ず勢いが削がれるのが残念だが、心と文吾の努力の甲斐あり、ひとまずハッピーエンドで安堵。
しかし、過去を何度も変えていることで生まれるパラレルワールドのせいで、今も別の時空で、生き地獄を味わっている心・文吾(死○囚だし)と家族がいるのだからやるせない。
あとみきおがここまで残酷なことをする動機が、鈴を好きというだけでは(その好きすらも熱を感じないのだが、、)いまいち説得力にかけると思った
ここまでしなくても、将来鈴と明るい未来があるかもしれないのに、(別に嫌いと言われたわけでもなし)短絡的すぎて、あの慎重なキャラと釣り合わないと思った
なので、結構すぐにみきおが犯人と判ってから、作品に入り込めず、序盤はよかったただけに残念だ。
一流のミステリー小説なら、犯人の生い立ち、生きざまを想像するが、その価値がないと思ったby ぽぽろん- 22
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5.0
一気に読んでしまった
犯人がなぜ闇を抱えてしまったが書かれていないが、理由などないのでは、と思う。
犯人はおそらく、何か理由があって悪人になったのではなく、もともとそういう人間だったのだ。
佐野は根っからの悪人はいないといい、悪人を救うことも正義と考え子どもに正義と名付けようとした。しかし、結局心は正義という名にはならなかった。
救えない根っからの悪人もいる、しかしそれに立ち向かうのは心、という作者のメッセージだと思う。
完結してから読みはじめて本当に良かった。一気に読んでしまい、おかげで睡眠不足になりました。by 匿名希望- 18
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5.0