4.0
「化生の城」。
従来のミステリー物とは異なり、凶悪な罪人の家族として現代を生きる主人公が、過去にタイムスリップする事で、それまで知る事のなかった家族の温もりに触れたり、多数の謎多き事件に直接関わる事になります。
中盤まで読んだ感想としては、ストーリー全体は「テセウスの船」という立派なものではなく、シリアルキラーを軸に、人間の罪と罰、愛憎、様々な感情や事象が複雑に絡み合いながら形を変えて行く、さながら「化生(=犯罪者)の棲む城」と呼んで良い程、いびつで歪んだ形に見えました。そして、ヒトの心が抱える闇が見えました。
続きが気になります。
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