3.0
私は良かったと思う
お試しを読んだ時はキツい内容を想像しました。
明治から昭和まで、今考えても酷い時代だと思う。男尊女卑で、権力は本当に絶対で、いわゆる名家と呼ばれる家は実は内情はこの漫画のようなことがあってもおかしくない感じだったのではないだろうか。
横溝正史の話のようだと思いました。
蘭蔵のそばに「あちこ」のような人がいて良かった。最後、蘭蔵が笑っていて、救われた気がしました。
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お試しを読んだ時はキツい内容を想像しました。
明治から昭和まで、今考えても酷い時代だと思う。男尊女卑で、権力は本当に絶対で、いわゆる名家と呼ばれる家は実は内情はこの漫画のようなことがあってもおかしくない感じだったのではないだろうか。
横溝正史の話のようだと思いました。
蘭蔵のそばに「あちこ」のような人がいて良かった。最後、蘭蔵が笑っていて、救われた気がしました。
すき…!
全力でハッピーなお話とは程遠いですが、痛々しく歪んだ中にも、典彦の愛があって…!イヤミスならぬイヤエロ?イヤというわけでもないけれど、読後複雑な気持ちになるのは間違いなく…!
ただただ、芸術的にエロいのがたまりませぬ。
それぞれ登場人物1人1人にフォーカスあたるので、中々興味深い。飯田さんが気になりますね!
昔は座敷牢があるお屋敷があって、確かに障害のある人は家から外に出さず、隠しているお宅もあったそうです。今では考えられない様な事ですよねー。
なかなか凄い内容で、どろどろと陰湿な世界です。暗いの苦手な人はオススメできません。
唯一の救いは蘭蔵が育郎の事をとても大好きなんだろうなと思われる行動をする事かな~
ただのBOYS LOVEだとおもってサクサク読み始めたものの、重い重い…
でも途中でやめられなくなって読みたくない引き返したい気持ちと先を知りたい気持ちととの鬩ぎ合いです
とりあえず心して読むべし、とお伝えしたいです
淫靡な感じは作者さんうまいなぁと感心しますね
幼少期から心に深く傷を負って育った主人公の、救われない感じが読んでいてしんどい。その傷の元である兄自身もとても悲しい人。主人公の使用人として昔から側にいる男の歪んだ愛情…?
ただただ不穏で悲しくて、救いがない。幸せになれる気は微塵もしない。なのに読み進めてしまう。不思議です。
BLとしてより、物語の闇の深さにハマりました。もちろんBLの要素がないと成立しないですが。
雷蔵さんみたいな無垢な人が出てくるのはズルいです。彼には誰も勝てない。
他の方のレビューにもあるように、好き嫌いが分かれる作品だと思いますが、おススメです‼️
この時代の雰囲気とか好きでBLも好きなので読んでみたら、読んでて苦しくなるほどハマってしまいました。
狂気と愛の境目が無くなってしまった人達が、最後に救われるのが救いです。
ハッピーエンドって訳ではないけど。
読む時はちょっと覚悟してから読んだ方が良いかもです。
まずタイトルに惹かれて読み始めました。
名家の闇と陰鬱さに重さを感じながらもミステリアスな展開に読み進む中、当初はモブと思っていた女性に輝きと期待を抱いてしまう。
BLを読んでいた筈なのに彼女の言動にぐいぐいと魅かれてしまう不思議。
先生の世界観大好きです!
単純な恋愛観じゃなく人の複雑な気持ちとか描かれていて唯一無二な感じがとても好きです。
読んでいくうちに読みて手の気持ちも変わっていくような表現。最後まで予想を上回る展開で素晴らしい作品だと思います。
長いので覚悟を持って臨んだつもりでしたが、別の意味での覚悟が必要でした。
家に縛られて、家族に囚われて、でも愛されなくて愛を欲している次男。
歪んだ愛情で囲う秘書。
暗かった。
長男が不憫ではありましたが、救いでもありました。