この先、露骨な表現を含む可能性のある作品が表示されます。

ご了承のうえ進みますか?

この操作について

みんなのレビューと感想「蟷螂の檻 単行本版」(ネタバレ非表示)

  • お役立ち順
  • 全ての内容
  • 全ての評価
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる
  1. 評価:5.000 5.0

    自ら檻に飛び込んだ蟷螂のあどけない笑顔

    ネタバレ レビューを表示する

    その表情に、どんな形であれ育郎が自分の気持ちを認め、自分が幸せでいられる場所を見つけられて良かったと思えました。

    蟷螂=當間育郎。檻=典彦。

    重く暗く深く緻密で複雑なストーリーをよくぞ5巻で綺麗にまとめてくださったなと大喝采!
    いやぁ〜有無を言わずとにかく読んで欲しい!
    好きか嫌いかは置いといて、犬神家の一族を見た時みたいなざわざわ感?余韻がすごい。なんていうか、これは芸術です!
    手や目の動きも妖しく美しくて芸術的です!
    それから思わず女キャラ(さちこ)に助けを求めてしまうBL、No.1!


    でりこ先生は面白くも恐ろしくも可愛くも美しくも「狂」「歪」を表現するのが上手な先生だとつくづく思いました。
    燃え盛る家屋から全裸で扉破って出てきて人刺して雪の中をそのまま去っていく超ホラーだけどぶっとびすぎてて逆に笑えてしまうサイコパス攻めなんてもう絶対会えないでしょ…はぁ…典彦ロス…。
    是非「わたしの坊ちゃんが可愛すぎる」も合わせて読んで安心してください。ちゃんと典ぴっぴが坊ちゃんのことをデレンデレンに愛していたことがわかるので。

    今後は蟷螂の檻がドラマだったていの役者達が繰り広げるスピンオフも楽しみにしています♡

    • 8
  2. 評価:5.000 5.0

    陰鬱なエロス

    陰鬱なエロスがあり自分は好みの作品でした。
    35話まで一気に読みましたが、24話〜35話までが3巻となっており、3巻が作家さん本来の過激なエロスが出てたなと!

    攻めの執着が斜め上を行っており、現時点では愛情を感じられないのに狂気を感じる。
    着地点が、どうなるか気になる!
    同級生も新たな登場人物として出てきたし、この同級生が救いになると良いなと思いました。

    • 5
  3. 評価:4.000 4.0

    難しいけど

    家庭環境とか事態背景とか
    雰囲気あってとても引き込まれます

    普通でない兄と
    父の関係や母との因果や
    承認欲求や
    愛情や家督のあり方
    主人公の立場や感情が
    覚めているような激しいような
    人を寄せ付けない冷たさがありそうで逆に人を引き付ける何かが醸し出されて
    複雑な状況がミステリーのようで
    ドラマチックです
    まだ読み途中だからなのか
    掴み所のない感じで全容を把握できず
    難しいと思いながら
    読むのをやめられません

    • 4
  4. 評価:5.000 5.0

    ストーリー性が

    ネタバレ レビューを表示する

    元々この作家さんのお話が大好きでしたが、
    今まで読ませてもらったのとまた違う感じでとてもハマりました。

    昭和初期?のストーリー背景と
    幼少期からずっと主人公への歪んだ愛情が
    こんなにいやらしく表現されるのかと。
    そして蘭蔵のいくおを見かけるたびに呼んでいるところなんだか、切なくて本当は何か思っているのかな?ととても続きが気になります。

    呼んだら読み進めただけ展開が気になるストーリーかと思います。

    by chi330
    • 3
  5. 評価:5.000 5.0

    蘭蔵さんと健一さん

    ネタバレ レビューを表示する

    生半可な気持ちで読み進められる作品...ではないですよね。最後まで読んだ唯一の理由は蘭蔵さんの行方が知りたかったからでした。狂気に満ちた大人達の中で育てられた異母兄弟蘭蔵さんと育郎さん。弟からどんなに酷い仕打ちを受けても自身の幼い頃赤ん坊だった育郎に抱いていた愛情の記憶を辿り、弟を守りたいと常に願う蘭蔵さん。ようやく典彦から離れた育郎と束の間の兄弟の時間を持つも、突然目の前から消えてしまった育郎に"お兄ちゃんしたかった"と涙する蘭蔵さんの姿に泣きそうになりました。後見人となったさちこさんの元で少しずつ言葉を覚えながら平和に暮らす蘭蔵さん。かつて"身内の恥/身内に疎まれるもの同士"が縁で蘭蔵さんの世話係であった健一さんの’お兄ちゃんをしたい’と願望を持ち、刑期を終えた彼を迎えに行く蘭蔵さん。突然目の前に現れた蘭蔵さんとの再会に涙する健一さんを慰め愛情を返してくれる健一さんに幸せそうな笑顔になる蘭蔵さんの表情が『全て』でした。究極の愛憎と執着心で繋がっている典彦の元へ戻った育郎、余生公の場には出られない典彦との二人のその後は...敢えて書かず読者の想像に委ねたでりこ先生の終わり方は素晴らしいなと思いました。

    by copn
    • 2
  6. 評価:5.000 5.0

    人はわざわざ不幸を選ぶ

    ネタバレ レビューを表示する

    いくろう母は妖怪みたいな姿が多いけど
    元々は旦那様に一途で
    義妹の出所不明な子供でさえ
    引き取って育てようというぐらい良い人だった。

    さち子も、面倒見良いし旦那不在の会社を見捨てないし良い人。
    郁朗もさち子と普通に夫婦やってれば幸せになれただろうに。

    どうしようもない陰鬱さや息遣いまで聞こえて来そうな描写が圧巻でした!

    ラストは1ページぐらいネットにアップするように削除されてる気がします。

    • 2
  7. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    ただイケメン達のBLではなく、かなり闇が深めのストーリー設定は読み応えありました。
    蘭蔵くんが儚く、美しく、母性をくすぐられる存在でした。
    蘭蔵くんのふと見せる笑顔…好きでした。
    蘭蔵くんをストーリーの中心において読み進めると、蘭蔵くんの存在によって翻弄され闇に堕ちる周囲の面々が素晴らしいほどによく描かれています。
    BL作品だから…と気軽に読み始めたのですが、圧巻でした。
    普段BL作品は読まない方々にもおすすめの作品だと思います。

    • 1
  8. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    本当に闇ばかりで気持ちが沈んでしまうので、このお話を読んだ後は必ず明るいBLを読みます。
    気持ちが沈んでしまうのがわかっていても、読まずにはいられませんでした。
    人の幸せとは愛とは何か…必ずしも普通であることが幸せでは無い、執着や闇の中にある愛でしか生きられない者もいる…そんな深いお話でした。
    深い闇なんだけど…私はその中にも救いを感じました。彼らにはそれが幸せだからでしょうね…本当に深い…色々な解釈があって良いと思う作品です。
    他の作品も読んでみたいと思える作者様です。

    • 1
  9. 評価:5.000 5.0

    重苦しいけど好き

    ネタバレ レビューを表示する

    時代背景といい、歪んだ愛のかたちといい、読んでいて重いのに手を止められません。
    この世界の独特な雰囲気に引きずり込まれて、苦しいくらいでした。
    平凡でも、人並みの人生を歩んでいくのかと思いきや。
    執着した憎悪にも似た愛の行く末…
    胸がぎゅうっとなる結末。
    でもものすごく納得できるラストです。
    個人的意見ですが、たぶん、いつまでも心に残る作品だと思います。

    • 2
  10. 評価:5.000 5.0

    ネタバレ レビューを表示する

    人心掌握術に長けた粘着質な使用人が何年もかけて孤独で純真な主人の身体を開いていく話。主人を見る蛇のような視線や獲物を捕らえようとする蜘蛛の足のような指先の動きに釘付け。あと主人のソックスガーターがイヤラシイ。チャラいキャラの大学時代の悪友が出るときだけなぜかホッとします。

    by 匿名希望
    • 7
全ての内容:全ての評価 1 - 10件目/全169件

無料の作品

今すぐ読める!無料漫画コーナー