崖際のワルツ 椎名うみ作品集
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あらすじ
選考委員・萩尾望都氏が感嘆した、アフタヌーン新人賞「四季賞」受賞作。『ボインちゃん』教師と生徒。その埋めがたい溝をめぐる絶望と激高。『セーラー服を燃やして』華と律――ふたつの異なる才能が、舞台上で激突する。高校演劇青春活劇!!『崖際のワルツ』
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ユーザーレビュー
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絶妙な「ずれ」
「青野くん」から飛んできた。
荒削りではあるけれど、この作者の才能は、はっきり表れていると思う。
それは、ひとつには、「ずれた」人間を描く巧みさ、ではなかろうか。
「ぶっ飛んだ」漫画のキャラクター、ではない。
その「ずれ」は、もっと些細で、微妙なものだ。
誰かの人格について、あるいは誰かと誰かの関係性について、「何かおかしい」と思うけれど、そのおかしさを、上手く指摘できない、というような、ずれ。
それを繊細に描くことは、「イカれた」キャラクターを創作するよりも、ずっとさじ加減が難しい気がする。
そういう、才能なのではないか、と。
その「ずれ」は、絶妙すぎて、リアルすぎて、はっとするし、ちょっと怖い。
しかし、そのような「ずれ」は、ある意味では、私たちの誰もが持ち得るものでもあるのだ、と思う。
素晴らしいのは、そういう「ずれた」人々に対して、作者が漫画の「ネタ」として扱うのではなく、確かな愛情をもって表現しようとしていることだ。
みんな、どこか、変。
でも、見方によっては、私たちは皆、そうだ。
だから、作者の「ずれた」人々への愛情というのは、ほとんど、人間を描くことに対する愛情と、等しいのではないか。
そうでなければ、こんな漫画は描けないと思う。by roka- 22
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5.0
思春期の子どもの葛藤をリアルに描いている
個人的に子どもの思春期の葛藤にとても共感を覚えました。
自分が子どもの頃からこじらせた、親への愛情欲求と重なる面がたくさんあり、とても子どもの内面をうまく描いていると思います。
学校へ行かずに親に『どうして話を聞いてくれないの?』と言い、親が『聞いてるわよ!』と答えるこのズレ。子どもはただ『そうなんだ』とか、『うん』って言ってほしいだけ。つまり自分の考えをただ認めてほしいだけなんだよね。
その辺の子どもの愛情欲求と、親のズレがとても繊細に、リアルに描かれていたので星5つです。by 匿名希望- 5
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5.0
青野くんから来ましたが
他の方も書いているように「青野くん」から来ました
あちらの感想と同じ感想をこの作品にも抱きました
人間の気持ち悪さを凝縮していて、同時に人間の美しさも凝縮しているような…
ハッピーエンドともバッドエンドとも言える奇妙な作品でしたby 匿名希望- 1
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5.0
私も青野君から来た組です
この作者さんは本当に「狂気」を描くのがうまい。可愛らしい絵柄なのに時々ものすごく不気味で、何が起こるかわからない怖さがある。胸がザワザワして落ち着かなくなる。でもそれが魅力。いろんな気持ちにさせてくれてありがとう。
by ピナコラーダ- 0
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5.0
凄いです。
青野君から飛んできました。青野君でもそうでしたが、作者さんは人間観察の独特な才能がおありだと思います。普段人が見て見ぬ振りをする、もしくは言葉で表せない様な人間のおかしさ?みたいなのを絶妙に描かれています。
by コリンセイ- 1
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4.0