5.0
切なく沁みる
ヘンゼルとグレーテルの童話に登場する魔女は、迷い込んだ哀れな子供を、最後には食べてしまう目的で肥らせる。
自分をそんな魔女に重ね合わせ、自分の存在意義を自問自答している女衒のキリオ。
そして、そんなキリオがとある女と出逢ってしまって。。。
切ない男の深い悲しみと、愛し合っているときだけ、相手を独り占めしていると感じる、切ない恋をする女の思いが綴られているストーリーで、時間軸が前後しながら、さらに深くストーリーが進んでいきます。
元殺し屋のマスターも、違った意味でキリオを愛した、愛しすぎたんだなと、最後まで読んで感じました。
おすすめです!
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