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戦場から帰国したジャーナリストが高校教師として学校で働きはじめ、問題を抱える生徒それぞれと向き合って行くお話です。メッセージ性の強い作品で、主人公に限らず、登場人物の多くが饒舌で、考えや意見をよく語ります。(言葉として発しない場合でも、モノローグで語ります)。そのため、読者側が考えたり汲み取ったりする必要性は低く、分かりやすい作りになっています。豊かで安全なはずの国で、戦場の傷つけられた子ども達と同じ瞳をもつ子ども達の存在に気付き、深く関わっていく主人公の熱血教師。教育者の憧れの一形態なのかも知れません。
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