3.0
青年漫画です
花火と麦はそれぞれに想い人がいながら付き合っている。
それぞれの想い人を重ねて行為をする、始まりから切ないというかなんというか。ただのスキモノと片付けていい案件なんですが、これをクズと呼び、そしてその本懐とは何か?
「クズ」という理解、人として好ましくない行為を平気でとる、とかそういうことでしょうから、この登場人物達は軒並みクズで、中でも音楽教師の皆川は花火がカナイ(花火の幼馴染のお兄ちゃんであり教師)のことを好きだと知った上で、目の前で自分への好意・行為を見せつけて快感を得るのが癖である、クズ中のクズ。
登場人物の誰にも共感を持てずにただただ不快とともに読み進めているのは、そんなクズ達の本懐を作者がどう描くのか、読者にその本懐を教えてくれるのか、その辺りを知りたい、ような気がするからである。
クズを知ってクズを制す。違うか。
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