3.0
若様も所詮男だった
若様がチヌを救ってくれると思っていたのに、外見だけ昔の恋人に似てる中身のない女郎にあっさり乗り換えたので、若様を見損ないました。チヌの心を好いてくれていたんじゃないの?結局見た目なんだ…。捨てられても健気なチヌ、周りに支えてくれる人がいて良かった。
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若様がチヌを救ってくれると思っていたのに、外見だけ昔の恋人に似てる中身のない女郎にあっさり乗り換えたので、若様を見損ないました。チヌの心を好いてくれていたんじゃないの?結局見た目なんだ…。捨てられても健気なチヌ、周りに支えてくれる人がいて良かった。
貧乏に生まれて親に売られてしまったら選択が出来ない人生。女は人ではないという扱いの残酷さ。こんな時代が昭和33年まで続いていたという現実を風化させてはならないと思わせる作品。読み進めるうちに目を背けたくなる背景もあるが、どんな現実に晒されようとチヌのブレない生き方にほんの少しの救いがある。
お話は面白いと思います。
主人公は純朴で人好きのする裏表のない女の子、チヌ。漁村の生まれのチヌが貧しさから姉共々遊郭に売られて、辛いこともありながら周りに助けられて人間として成長していく成長物語。主人公を取り巻くキャラクターも個性的だし、一つ一つのエピソードが面白いので最新話まで読みました。読者を引き込む力のある作品だとは思います。でも星三です。
理由はいくつかあります。
①お話の引き伸ばしがひどい
人気が出たからでしょうが、途中から引き伸ばしがひどいです。チヌが頑張る理由の「お姉さんと再会したい」を小出しに小出しに、脇役のお話とかで相当話数を使ってます。ライバル遊郭に勤める元からゆきさんの回想とかとにかく脇役の回想が長い。別の連載でやったら?ってくらい、チヌちゃんの話とは関係ない脇役の話の割合がどんどん上がってます。初期から、たとえば巴さんの過去とか脇役の回想はありましだか、まだ箸休め程度だったのが、主人公チヌを食うほど脇役に話を使うので段々とつまなくなってます。
②チヌのキャラ崩壊
若様と縁切りしたあたりから、チヌがキャラ崩壊して身勝手なただの遊女になってきました。幼なじみ的な遊郭の男衆栄太にふらふら、太客で闊達な後藤田社長にふらふら、他にも貢いでくれる太客の旦那さんがたくさんいて、でも若様が一番好き〜とモテモテで目移りしてる様が描かれてます。
一方でチヌは、遊郭はなぜ存在するのか、なぜ女は身を売らないといけないのか、と自身と読者にたびたび問いかけます。これは最初の頃から変わらずです。
チヌは遊女として大成功してます。身体を売ってるとはいえ上客ばかりで、相対的に同世代女性の中では嫌な目にほとんど遭ってない。時々出てくるお姉さんの転落に比べると天国にいるようなチヌが「なぜ女はこんなに苦しむの〜」と言えば言うほど、何言ってんだコイツ、になりました。
③さっさと身請けしてもらってお姉さん探しに行け
現実離れしてるほど出来過ぎだけどエンタメ遊郭ものとしては面白い。
そのメタ的設定を守るため、チヌは絶対に身請け話を受けません。ここにいないとお姉さんに会えなくなるとか、お姉さんが遊女なのに先に辞められないとか理屈を捏ね回して居心地のいい遊郭に居座り、太客に姉を探させる。いや姉大事なら、理解ある旦那に身請けしてもらって、自分で探せや。イライラ。
主人公を始め、どの登場人物も複雑な環境の中で、生活やお金のために体を売ることに。仕方ないのだけれど、切ないし、生まれながらに貧乏な訳でもなく、親や兄妹のために身をていする姿に、色々と考えさせられてしまいました。
チヌとさよりは、故郷へ帰れるのか、この後の展開がとても気になります。
広告からきたのに、思わぬ課金をしまくってしまいました。。
当時の風物や登場人物の心理描写が細やかで、迷わず星5つけたいほど好きな作品だったのですが、最近の展開で主に若様周辺のことで急に醒めてきたというか、有り体に言ってがっかりしました。ちょっと、完結するまで読むのはやめようかと思うほどです。
架空のお話なのにここまで感情移入するほど面白いとも言えるかもしれませんが、やっぱり期待していた分だけ、納得のいかない展開だと失望も大きいです。
ただ、作品はやっぱり好きだし、主人公の周りの人達は変わらず好きなので、星3で。
2人だけの姉妹が父の借金のかたに女性の身体を身売りしないといけなかった時代に自分だけは卑屈にならないようにと頑張って読み書きを若様から本をもらって学問を習い、他の人たちにも教えながら自分に非がなくても、悪さの的になってしまっても一生懸命生きる姿は今の自分にはないものです。
私もチヌのようになりたいけど、やはりストレスがたまり、今はチャットの標的にされたり等いろんな意味で情報量過多の世界から悪口を書かれて沈んでしまうけどチヌに負けない気持ちを持って生きていきたいと思います。
花魁、女郎の話は色々読んだけれどいつも読んでいて感じるのはあまりにも辛い現実。
年季開けても借金が残り下層の女郎小屋におちるかしかできなかったり身請けされても慰み者にされて籠の鳥。
辛い現実だよ本当に。
そういう時代もあったんだなあ、
自分ではなく、家の事で、
売りに出される、
出来すぎな面もありますが、
主人公の素のよさが、にじみます。
仕事中、演技してるのも、
男って、バカだなあと。
時代のせいで、他にも能力のある人が、
本人とは関係ないところで、制約があり、
なんだか、根本的には、変わってないような。
時代の選択肢は増えたとはいえ、
今も、この選択するしかない人もいるよね、すべてがダメじゃないけど、
一生懸命な人や正直者が馬鹿を見る世ではないようになって欲しいです。
同じ題材の話を以前も読みましたが、この手の話はあまりにも残酷で、だけど本当にあったことなんだと思うとやるせなくなりますね。自分だったらどうするか…
女性たちは本当に過酷な現実を生きてきたのだと。
絵が綺麗すぎず、生々しいので余計にリアルというか。
ただこちらの作品は、無料分しか読んでいませんが登場人物に優しい人も多く、まだ救いがあるように思います。
女が虐げられてきた時代に生まれなくてホントよかったと思う…
太古の昔には女王の時代もあったのに、いつの頃から腕力優先の男社会になってしまったんだろう、と考えさせられる
絵が不細工で読んでいて惨めな感じが余計に増してるのは気のせい?時代の小汚さがリアルに伝わってくる
あんまり好きじゃないけどこんな時代があった事を思い知らせるお話