報復刑
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あらすじ
もし報復が可能になったら? しかも合法的に。死刑制度が廃止され、そのかわりに『報復刑』という新法案が成立した日本。中学生の息子をバットで撲殺された父、夫の局部を包丁で切り取られ惨殺された妻、長年連れ添った糟糠の妻をおもしろ半分に殺された老人。彼らの叫び、怒り、悲しみ、が『報復刑』によって犯人につきつけられる時、どんな衝撃が生まれるのか?
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みんなのレビュー
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復讐は嫌だ
報復刑、という発想は面白いけど。
確かにもし自分の大切な人がひどい目にあったら、復讐したいと考えるかもしれないけど。
復讐はなぜか、すっきりしない。後味悪い。相手がどんな凶悪な犯罪者でも。
唯一、娘さんの父親が加害者と対峙するシーンは良かった。
罪悪感に苦しみながら、生きて罪を償う事を勧めてくれた。
結婚して子供を育て、大きくなった時自分の気持ちがわかる、と言った言葉が説得力があった。by ぐみにゃんさん- 13
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5.0
僕達は生まれた時からコケっぱなしなのかな
読み始めた当初「報復刑」は、加害者に甘く被害者に厳しい、この現実の世界でも必要ではないかと思いましたが、読み進める内に、漫画の中で、報復刑を終えた後の、被害者遺族の方々の心の負担が、その良心故か凄まじい事を知りました。徐々に「報復刑とは何なのか?」と思う様になりました。
最近読んで一番泣けたのは「背中の思い出」というお話でした。個人的には、この話だけでも課金して読む価値があり、ドラマ化しても良いのではないかと思いました。
大体のあらすじを申し上げますと、主人公は鈴木拓斗という青年で、彼は幼い頃、酒乱の実父と自分の子供に無頓着な実母と暮らしていました。
その後、施設に預けられる事になった拓斗は、そこで、施設での親代わりに当たり、常に優しく暖かく接してくれる星野冬子と出逢います。また、同じく施設に預けられていた真司とも出逢い、親友の様に、兄弟の様に、冬子の元で共に健やかに成長します。
やがて、時が経ち、成長して施設を出た拓斗は仕事にも就き、彼女も出来て、順風満帆幸せな日々を送っていました。しかし、ある日、父親と再会した事により、彼の人生は一転、悲劇へと向かいます。
…と、ここまでが大体のあらすじですが、いつもは、この漫画は大体が一話完結型なのですが、今回のお話は三部構成となっており、作者の方々の意気込みというか強い気持ちを感じました。
漫画を読んでいる間も何回か泣きましたし、最後のシーンでも、拓斗にとって唯一の母との思い出で、幼い拓斗をおぶさり、振り返った「母」の顔にも……号泣してしまいました。名作だと思います。by 直江嬢。- 7
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3.0
生きて罪を償えと言えるのは、加害者に良心がある場合だけ。
多くは開き直り不貞腐れ又は外面ばかり良くなり性根は腐ったまま。
報復刑があればいいけど、圧倒的大多数の人は 相手がどんなに憎くても暴力なんてふるえない。暴力をふるってもコロすまではできない。それがマトモな人間。
人をコロすのは外道だけだよ
だからこそ法は公正でなければならないし、犯罪者にはきちんと罪を償わせなければならないんだよな。
…などということを真剣に考えさせられるマンガでした。
報復刑があっても多くの人はその良心から行使できない、それが悔しいよね。by 寒々- 5
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3.0
ただのグロじゃない
絵は苦手な感じです。内容もグロい。けど、実際にあった事件をモデルにしてる内容で…きっと被害者家族の方はこんな風な気持ちになるかも…と考えながら読みました。
最近は残忍な犯罪も増えているので、目には目を という刑罰もあっていいかもと思ってしまいます。by abszk- 11
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2.0
それ以外は、何も
色々な漫画のレビューを書いてきて、これを書くのは初めてだが、私は、死_刑制度には反対である。
人道的な見地から、ではない。
国家をそこまで信用していないからだ。
国家には、堂々と人を葬ってよいだけの判断力も資格もないと思っているからだ。
ストーカーに狙われた女子大生の告訴を勝手に取り下げて被害届にすり替え、挙げ句ストーカーに殺させるような国家に、コロナの時代にマスクを配ることを最善の策とするような国家に、人の生き死にを決める能力も権利もあるとは思えないからだ。
その代わりに、個人的な復讐は是認すべきだ、と思っている。
遺族による復讐は、無罪放免でいいだろう、と思っている。
もちろん、復讐の連鎖みたいなことになるのは覚悟の上で、復讐、OK、と。
それが無理なら(まあ無理ですよね)、苦肉の策として、死_刑、しょうがねえかな、と。
この漫画は、遺族による復讐が「報復刑」として制度化された世界での話。
その思いつき自体は悪くないし、多分あり得ないけど、社会制度としても、肯定したい。
しかし、何かを思いつくことと、それを「漫画」にすることは、全く別の話だ。
まず、表現があまりに稚拙に過ぎる。
「こんなクソ高校こっちから辞めてやるよ!」
「真治が先生を殴ったぞ!」
このやりとりで、私はギブアップした。
悪いけど、こういうの、本当に冷める。
なめてんのか、と思ってしまう。
復讐する遺族の側も、あまりに嬉々として復讐していて、違和感が尋常ではない。
あのね、復讐なんて、そんなに楽しくない。
スッキリもしない。
それでも、自分の魂に決着をつける最後の手段として、復讐しかない、という場合は、あるだろう。
でもそれは、この漫画で描かれているような形では、決してないと思う。
あまり人間をなめてはいけないと思う。
思いつきとしては悪くない。
でも、思いつきだけで何とかなるほど、漫画は甘くない。
思いつき以外に、何があったのか。
何もない、と私は思った。by roka- 5
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4.0