5.0
あのまま札幌に住んでいたらと思う
12歳の時横浜に引っ越したので、もし札幌で高校生だったらとか考えてしまう。方言が堪らない。ズケズケした物言いの中に、おおらかな優しさを感じて、驚く程都会的な人々と共に、ポプラの木を見上げた時の空の高さや、雪が街を一瞬で変えてしまう不思議さを思い出す。話は、繊細な感情表現が満載で、共学のピリピリも未経験な私には、少々難解で深い。自分がどれ程KYで表面的に生きてきたか分かってしまった程。凄い漫画家だ。脱帽。
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12歳の時横浜に引っ越したので、もし札幌で高校生だったらとか考えてしまう。方言が堪らない。ズケズケした物言いの中に、おおらかな優しさを感じて、驚く程都会的な人々と共に、ポプラの木を見上げた時の空の高さや、雪が街を一瞬で変えてしまう不思議さを思い出す。話は、繊細な感情表現が満載で、共学のピリピリも未経験な私には、少々難解で深い。自分がどれ程KYで表面的に生きてきたか分かってしまった程。凄い漫画家だ。脱帽。
いくえみ綾先生の作品は、どれも本当にいい。人の心情とか立場とか関係性とか、色んなものが混ざってて、そういうものを読んでる側も受け止めながら認めながら読み進めていく感じで。読み終えた後、何故か少しだけ自分の心の経験値が上がったような気にさせてもらえる。
この作品も、一人の女の子が、人ときちんと向き合って恋愛して友達と接して成長していくお話で、自分の娘が年頃になったときに読ませてあげたいなと思う。
ずっと前から読んで、しばらくしたら又読んで。細部まで記憶するほどです。でも大好き。
もし、いくえみさん作品が初めてなら、コレから読んで欲しい。
主人公が東京でハブられ父のところにやって来るところから始まります。出会う人達との関係は絶えず動いて危うい事もありますが、語らせなくても分かる優しいストーリーは、さすがいくえみさん。
可愛い恋や両親の恋愛と織られてゆく物語は珠玉の一冊です。
よくありがちな、ヒロインを二人のイケメンが取り合うという内容なのかと思いきやそうではなかった!
なかなか期待を裏切られましたが、登場人物がみんなほのぼのとしていいキャラクターでした☆
恋愛面では紆余曲折ありますが、全員が本当の気持ちに気付けて良かった!そして最後の玄の素直な告白に私も泣かされました(笑)
好き、とはっきりとは言わないところが玄らしい。でも男らしいところがいい。
ヒロインの女友達との間柄が、また良くある少女漫画のライバル役とか、親友役とかのような描かれ方ではないところも面白かったです。
映画が公開される前に内容を把握したい…ただそれだけで読み進めました。お父さんやお母さんの恋愛模様で儚い恋心が …ネタバレしそうなので辞めますね。
この作品は違った世界観で作られていて 男の友情や女の友情(ここは 映画の方が心に響くかな?)親子愛やシングルの貧困も取り上げられて 現代風だなあーって思いながら読み進めていく作品でした。
そして 誰も飛び込めないことをお互いに信頼しあって前に進むため 背中を押してもらえる作品かな?
どの世代にも響く…キュンキュン出来ると思います。
ちなみに映画の方では 舞台挨拶で監督さんが最後の一言で「この作品には【バカ】という言葉がかなり使われます。【バカ】の裏側を把握しながら観て頂くと楽しめる映画になっております。」色んな【バカ】映画もマンガも裏側を読み取って下さいね!
大好きな作家さんです。
最初はちょっといろいろ辛くて読みたくないと思いましたが
友達と打ち解けた辺りから楽しく読めるようになりました。
それにしても、母子家庭や父子家庭の書き方がうまい、、、自分の友達の母子家庭だった子に雰囲気そっくり、、
普段ニコニコしてる人が本当に明るいかなんてわからないし、普段ツンツンしていても心は暖かかったり。 あーわかる!の連続です。
父母は離婚していてお母さんと暮らしていたが母の再婚、友達と上手くいかないなどの理由で東京からお父さんのいる札幌に引っ越してきた糸真ちゃん。
そこで同じクラスになった弦と和央は一目置かれる存在で仲良くなった糸真は晴歌に妬まれる事に。
晴歌は表向き糸真と友達アピールで自分の勘違いかと思う様なやり方でいじめてきます。
この辺りの描き方はいくえみ先生流石ですね。
和央の事が好きだった糸真ちゃんですが義姉弟になったりで糸真ちゃんがプリンシプル(主役)じゃないの!と叫びたくなるほど(笑)
狡猾な晴歌、横柄な弦にイライラする所もあり、ちょっと黒い和央にクスリとさせられ、すみれに癒されとどんどん引き込まれていきます!
ラストは糸真がちゃんとプリンシプルで大満足でした!
母親と4番目の義父の暮らしと女子高の学校生活から実父の住む札幌に逃げてきた糸真(しま)。登校初日に弦に絡まれ、言い返した糸真にクラスは沸き友達ができた。帰宅すると父親と大型犬のすみれが。近くの飼い犬らしい。そこへ飼い主登場♡同じ学校の同じ学年!?そうなんです(笑)弦が絡んだ原因の和央本人!!なんだか楽しい出会いとなったみたいなのに、カッコイイ二人に関わるとハブられると聞いていたので。。。10年ぶりに一緒に住む父親や手紙で励ます母親や弦の姉(音楽の教師)やクラスの友達に囲まれて誰がプリンシパルなのか?楽しみしかない。
心に住まう闇を絶妙な交わし方で表現しているお話です。
いじめのように分かりやすくないシカト…
外から見ただけでは分からない家庭の事情…
十年来の片思い(両思い?)
プライドしかないようなストーカー…
様々な人付き合いの難しさに巻き込まれ、自分からも足を突っ込んでいく…
でも何処か他人事のように見ている当事者達に時折クスッと笑わせて貰えます。
暗くてネガティブな部分も赤裸々で恥ずかしい部分も素直に受け止め消化して行く主人公のシマちゃん、そして時には間違って暴走してしまっても、きちんと伝え合えた相手とは守り、守られる。
そんなお話です。
過ちは繰り返さない‼️
起きたことは次に生かす‼️
勉強させて貰えた…ありがとう‼️って気持ちが大切✨
主人公の家庭が
けっこうフクザツだと思った。
母親はすでに何度目かの再婚。
そのわりに、
重さや暗さなどの ネガティブ要素は
イイ意味で少なめ。
全体的にコミカルで明るめな雰囲気です。
自由で個性的なお母さんだけど
何だかにくめないキャラ。
娘である主人公は大変そうだけど
何だかんだ言いながら、
お母さんの生き方を受け入れてるのが
すごい。
主人公の実の父親もいいキャラ。
娘をちゃん付けで呼び、ふたたび主人公と一緒に暮らせるのを嬉しそうにしてて
愛を感じる。
同級生や親しい人たちとの交流が描かれ、会話のやりとりも面白いです。