【ネタバレあり】夫の遺言のレビューと感想（4ページ目）

主人公にもやる

音大出で資産家の美人なお嬢さん(病弱で甘ったれで男に頼らないと生きていけない)が、年の離れた売れっ子小説家の夫と早々に死別し、遺産相続等を通して夫の親族と関わる中で自立していく話。

正直言って、主人公には感情移入できないし、最終的に自立したといってもめちゃくちゃ周りに助けられてるのにそれに気づいてんのか！？という苛立ちがあり、あー読んでよかった〜！という感想にはならなかった。

1巻完結で短いので、この漫画の主題をぎゅっと詰め込んで出来上がった作品としては、良いのかもしれない。主人公もある意味人間臭いというか、リアルでこういう人いるだろな、と思ったりもする。
しかし、なんだかもやる。

夫は客観的にみたらクズだけど、【大成した年配の小説家】で、夫の弟は【おそらく成功した実業家もしくはもともと金持ちの家系】、夫の元妻は【売れっ子作家】という浮世離れした設定だし、夫の子供達との関係なんかも、フィクションとしてはアリなのかなと思う。
しかし、もやる。

面白くなくはなかったけど、なんかイマイチ好きになれないのは、結局、主人公が『若くて美人で資産家の子で、周囲にもめちゃ恵まれてる』ことが羨ましいのかも。
なんだか違う世界線の話のような。

まぁでも、どんな世界線に生きていようが、皆それぞれ悩みや苦労があって、その中で精一杯生きてるだけなので、羨ましがっても仕方ない。

漫画も小説も映画も、触れたその時の気持ちや環境に感想は左右されるものなので、次に読んだとき自分自身がもっと成長して、違う感想をもてるといいなと思う。

短めで読みやすいですが、中身が濃いと思います。
結婚して専業主婦をしてる事に安心しきっている主人公と、やはり専業主婦の自分を重ねて、身につまされる思いでした。
遺言の事など、いい加減な夫が遺してくれたものは、実はお金などでは得られない、人との繋がりだったと言う所にもグッと来ました。
人間関係は複雑ですが、その複雑さからほど遠い程、実はみんな良い人達で、悪い人は一人も出て来ないのも好感が持てました。

うーん

無料だったのでよみはじめましたが、夫が死んでしまい、どう生きていくか。自分には何ができて、自分とはどんな人間なのか…とても考えさせられました。

ティファニーで朝食を。を読んで面白くてここに飛びました。絵はあまりすきではないですが、内容はおしゃれなまとまりなのはこの先生の面白さなんですね

歳の差婚ですか

他人には、わからない夫婦の事。年の差がある夫婦は世の中からみたら、色々と憶測を呼ぶことが多いのでしょうね。切ない所も共感できます。

マキヒロチさんの作品は好きなので読んでみました。
夫が亡くなってしまい、その遺産相続の中に自分の名前がなかったという話でした。
そこから主人公が自立していく感じが面白かったです。

作者さんが好きで、読んでみたのですか、この作品はちょっと…亡くなられた旦那さんに全く魅力を感じなかったのですが…

いきなり年の差離れた夫に先立たれ、いろいろあるだろうこの先、主人公がどのように過ごしていくのか、知りたいような、怖いような…

ある人間の、婚活と、就活。それは交わらないように見えて実は意外なところで間違っていたりして。知らぬが仏、でも知っていることが良いこと。いろんな矛盾と葛藤を抱えながら生きていく人の様が描かれています

設定はとても興味をひくものです。こういう作品は、結婚前とかに読んでおくとためになるかなと思いました。
主人公が世間知らずで、可哀想だけど、それは育てられた環境のせいなんでしょうね。
内容のほうは、最初と終わり部分だけでいいかな。