5.0
いやぁ…
本当にこんなことがあったのだろうか…思いを馳せると胸が苦しくなります。青楼オペラという少女マンガで遊廓という世界に少し興味を持ったのですが、そのマンガでは全く女郎の辛さが描かれていないというコメントを目にし、この作品にたどりつきました。現代に生まれて良かったと思うと同時に、女性が人権を得られるまでに戦って来た人や、時代時代の犠牲になってきた人々がきっとたくさんいるんだろうと思うと胸がジーンとします。
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本当にこんなことがあったのだろうか…思いを馳せると胸が苦しくなります。青楼オペラという少女マンガで遊廓という世界に少し興味を持ったのですが、そのマンガでは全く女郎の辛さが描かれていないというコメントを目にし、この作品にたどりつきました。現代に生まれて良かったと思うと同時に、女性が人権を得られるまでに戦って来た人や、時代時代の犠牲になってきた人々がきっとたくさんいるんだろうと思うと胸がジーンとします。
以前のものを少しずつ買いためていたので、途中で切り替わってしまったのはショックでした。それでも、買い直しても読みたい、読まなければならない、そう思わせる作品です。祖父母が生きた時代がちょうど同じ頃でした。この女性たちがいてこそ、今の日本の繁栄があることも、忘れてはならない、そう強く感じました。なぜか、結界師の中で扇七郎が、哀れに踏みしだかれた沢山の骨の頂点に立っている自分だけ、この流れから逃げるわけにはいかない…というようなことを言っていたのを思い出しました。誰もが読むべき作品だと思います。
以前レンタルショップでレンタルしたことがある作品ではありますが、また読みたくなってこちらで読みました。何度読んでも深く考えさせられ苦しくもなりますが、後世にも受け継がれてもらいたいと思うほどの作品です。図書室の指定図書にしてもらいたいくらい。女として生きている、生きることを深く深く考えさせられる作品です。必ず読んでもらいたい作品です。
私の母は昭和初期の青森県津軽半島の生まれです。この話は少し時代が遅ければ、母の歴史だったかもしれないと思って読みました。
明治時代、近代産業の政策として殖産興業が施行され、そのあと北海道開拓に多くの労働力が動員されたことは教科書から学びました。
でもその裏で、その人々の性欲を鎮める為に、政府公認の遊廓を政治家が机上で論議し設立を坦々と決議し、それが普通のことと認知されてることに驚きました。
その結果、本土の近場から幼い女の子が飢饉や貧困で売り買いされた歴史は負の遺産で陽の目に当たることはなかったのでしょうね。集められた男も女も虫けら以前の扱いで、涙が出ます。
●春禁止法が施行されてから半世紀以上経ちますが、二千年の歴史の中ではこの間のことです。知らないことが多いです。男尊女卑は昔と言うけど未だに田舎でその面影はも残っています。
明治以降の日本の近代化の中に産業化が縦糸になら、裏での遊女遊廓の女は縦糸で歴史は刻まれて来たのでしょうか?これが本当の北海道史なんでしょう。
作者が、事実を詳細に丹念に調べ上げ、虚実織り混ぜ構成した凄い小説(漫画には思えません)です。室蘭出身者として後世に残したかったのかとも思いました。
何度も涙しました。また読んでみたいマンガです。
煌びやかな花魁の漫画は読んだことがあるけれどこちらは真実の歴史のに真正面から向き合った渾身の作品だと思います。
生きるために何でもしなければならなかった時代、心を殺し、身体を弄ばれ、女の人格などハナから存在しなかった時代。
人間の欲、醜さ、残酷さ、弱さ、たくましさがギッシリ詰まっていて連続で読むのは辛かったです。
でもこういう時代が間違いなくあったことを、今を生きる我々は知るべきなのだと思います。
何年か前に違うサイトで読み始めて、夢中になって最後まで読みました。今回またこちらで出会って懐かしくて、無料分だけ読もうと読み始め、止まらなくなっています。素晴らしい漫画だと思います。貧しい農家の女性がモノのような扱いを受けていた時代、これがほんの100余年前に確かにいた女性たちの姿。今では人身売買なんて極悪犯罪ですよね。この時代は政府がそれを認めていたのですよね。。今の時代に感謝しつつ、この事実を忘れてはいけないと思いました。
鉄の町、室蘭市。まさか北海道のあの町が赤錆と女郎で成り立っていたとは思いもよらず。
心から悲しくてしかし、読む手が止まらず毎晩読ませて貰いにきとります。
こんな壮絶な女郎の世界が北海道で息をして必死に生きていたのか。
戦争の話は聞いても、ここまで深く生々しく生きた女たちの話なんか学校では教わる筈もなかった。
大変参考になると共に、現在は中華に土地が奪われている北海道の土地の大切さ、その大切な何かに気づけたらと感じた。
初めて手に取るかたも、
心残り等は絶対に残さず、余すことなくこの漫画を読み終えてほしい。
まだ江戸時代の名残が残る昭和初期、貧しい農家に産まれ、売られた少女達の人生を描いた作品で、ストーリーに引き込まれ夢中で読みました。
同じに売りに出されても、4人の少女達の各々の人生が全く違うもので、女性の価値は容姿のみでした。
女性差別、女は商品という時代が実際に存在し、その歴史の上で今日の私達があるのだから、この作品はフィクションではありますが、まるで歴史書のようでした。素晴らしい作品です。
読みきるのに勇気がいりましたが、一度読むと定期的に何度も読み直したくなるほど考えさせられるストーリー
フィクションとはいえ、こんな事が現実に起こっていた
女は人間として扱ってはもらえない
無理矢理売られて何処にも逃げ場もなくて生きるために働いているのに、この女郎が!と罵られ差別を受ける
なんて酷いの…!最低だわ
私はもう引退しましたが、数年前までソープで働いていました
物理的には同じ仕事をしているのに、こんなにも扱いが違う。
なんて私は自由に働けていたんだろうと思いました。
風俗嬢の方にもオススメです
こういう時代があったのだと、いろいろ表現が難しいですが、語り継ぐべきです。先人がどんな思いで生きて命を繋いだか、理不尽なことだらけの生活の中で、微かな光だけを頼りに生きぬいてきたこと。未だ、少なくなったとはいえ、女性に対して様々な差別や屈辱もあります。時代を変えるために先人が血の努力をしてくれた事を忘れてはいけませんね。まだ、途中までしか呼んでいませんが、読み進めたいと思います。