5.0
嘘についていっぱい考えさせられます
101話もある中で
人形の家の壮大すぎるからくり屋敷の現実味の無さと
実原家でのニセ孫騒動の動機が明かされていないことくらいがちょっとした不満で
あとは計算された展開や優しさに感心するばかり
島の事件で、奥さんがシロであった場合の、
先生を招いてしまった依頼人の罪悪感は半端ないものとなったでしょうし
依頼人ほどではないにしても、先生と鹿乃子ちゃんにも探偵業の負の部分として残るはずで
奥さんまでをクロとした設定に優しさと丁寧さを感じました
嘘がわかる事での良い事と悪い事、嘘の理由や原因までも考えるべきである事など学びました
特に嘘が聞こえるなんて考えた事もなかったので
嘘が聞こえる、嘘がわかる事での良い事が疑わなくて済む事である事さえも、なるほど、であったり
悪い事の方での、嘘をつかれる悲しさや、嘘そのものに囚われすぎてしまう事など考えてもみなかった
私たちが嘘と判断できるタイプの嘘は馬鹿だなとか嘘つきだなとか思える範囲だと思うので…
これほど嘘を考える事は今まで無かったし、これからも無いと思います(続編があれば別ですが)
ただ篤嗣と澄子夫妻の両想いになった時やその前後、子供の誕生や、できれば左右馬との和解など見せてほしいです
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嘘解きレトリック