3.0
大人風味
良質アンソロジーといった感じ。力を入れすぎてもいず、かといって手を抜いてもいない落ち着いた読み物でした。
1作だけ、ページ数の関係なのかわかりませんが余計な結末を載せたものがありました。ストーリー展開も予測できたので、これを裏切るのかなと思っていたらそのまんまで…アンソロジーなので、それも含めての平均点です。
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102028位 ?
良質アンソロジーといった感じ。力を入れすぎてもいず、かといって手を抜いてもいない落ち着いた読み物でした。
1作だけ、ページ数の関係なのかわかりませんが余計な結末を載せたものがありました。ストーリー展開も予測できたので、これを裏切るのかなと思っていたらそのまんまで…アンソロジーなので、それも含めての平均点です。
甘ったれな主人公が、いろんな案件と人との巡り合わせで成長していく姿を描く…と書くとありきたりですが、まさに四苦八苦しながらも一人立ちしていく様がじっくり手抜きなく描かれています。現実的ではない展開も一部確かにあるものの、違和感はありません。
長いシリーズでしたが、良い幕引きとなったと思います。
ママ友という入り口からして、結果は見えているようなもの。春ちゃんも、ママ友ゴールが見えて良かったですね。
人には当たり前だけどいろいろな顔があるんです。その人の、自分が好きなところを信じるだけでいいと思います。全部を知ることなどできないし知りたくもない。知ったところで、幸せでしょうか。
あと義母の、孫をひとりじめするシーン。私もうっかり思い出しました。姑の意地の悪さのせいで、子どもも可愛く思えなくなることがありました。あれは最低な行為ですね。
『カラマーゾフの兄弟』がベストセラーになったのは10年ほど前でしょうか。その当時すっかり文学から遠ざかっておりブームも視界の端で見ていたのですが、やはりドストエフスキーは漫画化されていましたね。
露文学者からは安易と思われるかもしれませんが、漫画で手軽にあらすじが追えるのは嬉しいです。『罪と罰』読んだことない文学部出身として後ろめたい気持ちをなんとなく引きずってきましたが、これで気持ちはやや楽になったような。
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こわいはなし 大人のための極上ホラー