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NICUは最初、聞きなれない文字で私たち60代の世代ではICUです。初孫が2か月近くも早く生まれました。夜中に帝王切開で、その頃はマンションで娘夫婦と同居していました。夜中に夫が、婿から電話を貰ってお酒を飲んでいたので私が運転して40分ほどの神戸ポーアイの病院に急ぎました。暗い待合室で、婿は待っていましたが取り合えず二人とも無事とのこと、安堵しました。でも1500グラムで生まれた男の子は腕の太さも2~3センチほどしかなく、あばら骨が浮いています。ナースの方が案内してくれましたが、「お母さんがお腹の動きがオカシイと気づいて、来てくれたから良かったです。死産の可能性もありました」と言われ絶句でした。その前にも、流れてしまい2回目の妊娠で皆楽しみにしていましたので・・・それから、退院するまでナースの方々にお会いする機会に恵まれ、どの人も一生懸命に看護をされています。本当に頭が下がる思いでした。その子も今や5歳で来年は一年生です。心配した障害もなく、保育器に入っている間も「真ん中においても、いつの間にか動いて端っこに居るような元気な赤ちゃんです」とおっしゃってくれたり心遣いを感じました。優しい方が多いです。ゆりかごは、最初に漫画を読んで、後にNHKのテレビでの放送もすべて見ました。現場では色んな、葛藤があったことでしょう。またこの漫画を読んで、そういう裏側の事がわかる素晴らしい内容です。
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透明なゆりかご 産婦人科医院看護師見習い日記
047話
置き去りの子(2)