spica*pさんの投稿一覧

レビュアーランキング 3136位

作品レビュー
投稿 114件 / いいね獲得 299件
話コメント
投稿 0件 / いいね獲得 0件
  • 新着順
  • 全ての内容
  • ★4だけ見る
並び順
ネタバレ
その他条件
評価
検索条件変更変更しないで閉じる

11 - 20件目/全30件

  1. 評価:4.000 4.0

    道祖神を人質に

    恋の悩みに振り回される、そんなイメージは男性より女性に持たれる事の方が多いと思いますが、その象徴の様な作品です。

    とある道祖神を削って、その欠片を持っていれば恋愛に関する願いが成就するというお話で、おまじないやジンクス好きならば興味深い内容ですよね。
    成就すればお礼参りをして、欠片をお返しするとはいえ、かなりバチあたりな手法で純粋に怖いんですがw
    私は信心深くありたい人間なので、絶対に遠慮しますが、そこまでしてでもという思いも世の中にはきっと、たくさん溢れているのでしょう。
    女性向け漫画なので、願を掛けるのは女性ばかりですが、男性も主人公の話があっても面白そうだと思いました。

    道祖神シリーズ以外の短編も含まれているので、ご注意を。
    個人的には思春期の頃に読んだ事があった「花の通い路」という短編が好きです。
    もう一度読みたくなってこの作品にたどり着きましたが、また読めて良かったです。
    最初に読んだ時、初めて異性に性的な目で見られた日を思い出し、ちょっとゾクッとさせられた作品です。

    • 0
  2. 評価:4.000 4.0

    恋を知らないところから

    モブ系JKの恋のお話、イケてない主人公とイケてる人との恋愛ストーリーも、ここ最近かなり増えてきたみたいですが、こちらの作品は登場人物の人柄も良く、ほのぼのと読んでおります。

    この手の漫画はどこか非現実的になりがちだったりしますが、ゆっくり少しずつ恋に向かっていく感じとか、気持ちを自覚していく様子がとても丁寧に描かれていて、なかなか現実的だと思います。
    キーマンはお相手のDKですが、顔良くて性格良くて大人気という設定にも関わらず、まだ初恋も知らない爽やかな方のイケメンです。
    自分のスペックの高さを自覚してない人って高1くらいならいたと思いますがそのタイプで、心根の素直な人だからなんだなぁと納得して、無理なく感じる状況へと展開していく設定になっています。
    今のところ、ヒーローの彼が自覚したり動いたりを頑張らないと話は進みません。
    頑張れ。
    ヒロインの彼女は、自己評価が本当に低いので、自分で変わっていくのか、周りに変えてもらうのか、どう変化するのかが楽しみです。

    ちなみに主要キャラの名字が山手線つながりになっていますが、キャラと駅の雰囲気も合わせてますよねw

    • 0
  3. 評価:4.000 4.0

    宝塚で

    友達が宝塚歌劇団にハマりました。
    おつき合いで、何度も何度も何度もこのベルサイユのばらの舞台を観に行きました。
    綺麗な衣装、熱いお芝居、生オーケストラと豪華絢爛で素晴らしいけれど、私はハマれませんでした。
    うん、だって私、原作知らんわ。
    フランス革命やアントワネットのノンフィクションの事ならわかるけどフィクション知らんし、という事で今さらながら読んでみました。
    こちらで無料掲載されてなかったら、それでもまだ読む気にはなってなかったと思いますので感謝致します。

    なんとなく「読まず嫌い」で、宝塚の舞台も意味がわからないまま観ていましたが勿体ない話ですよね。
    今回、初めてベルばらを読ませて頂いた第一印象は、自分の想像よりも史実に沿っているという事でした。
    少女漫画なので王子達の最期など、あまりにも凄惨過ぎる史実に関しては、さすがにぼかしてある様ですが。
    最後まで読んでみて、あぁ、この方は本気でアントワネットの魅力を描きたかったんだなと感じました。

    「読まず嫌い」は良くないですね。
    絵も美しいし、完成された世界でした。
    次に観る舞台はもっと楽しめそうです。

    • 0
  4. 評価:4.000 4.0

    ジョージ朝倉の素地

    この方の作品は、何を読んでもパンチがあるし、興奮するし、馬鹿馬鹿しいし、痛々しい。
    何とも言えない吸引力のある作家さん。
    若い頃の私は、この方のほとんどの作品を揃えていましたが、これもそのうちの1冊でした。

    初期の作品集の様なもので、ギャグ要素多め、シュールさが際立つ、アバンギャルドでアクティブでファンタスティックな内容ですw
    何というか、ジョージ朝倉の素地を感じられると思います。
    「原点」というより、もっと根本的に人を形成してる素地が。

    私はおふとんの話が好きです。

    • 2
  5. 評価:4.000 4.0

    無機から生命体へ

    説明らしき説明はありません。
    背景も舞台も年代も、作品の意図でさえも説明はありません。

    ただただ球の行く末を観察しています。
    見守るのとも少し違う感覚。
    感情移入し過ぎたり、哲学的な事へ思考がいき過ぎると、メンタルを侵されてしまう様な気がします。

    たぶんこの作品は、結末がどうなるかとか関係がない、過程こそが大切なストーリーなんだと思います。

    • 1
  6. 評価:4.000 4.0

    雅な音楽の様です

    101話まで配信でのレビューです。
    原作を知らずに読みましたが、現段階までではミステリとしてはかなり軽めだと感じました。
    主役達の年齢設定も若いし、原作も中高生向きなんでしょうか。
    本格的なミステリを期待して読むと、少々肩透かしをくらうかもしれません。
    どちらかというとお悩み相談を小気味良く鋭く解決するという表現の方が近いかと思われます。

    とはいえ古典や歴史、骨董品など、京都にまつわるものもそうじゃないものも丁寧に触れられていて楽しく読めます。
    もともとが、そちらの分野に造詣がある方なのか、取材を頑張っていらっしゃるのかだと思いますが、とてもわかり易く様々に披露されています。
    かといって蘊蓄が過ぎるでもなく、適度に纏められていて読み手を疲れさせません。
    イケメン青年がスマートに、またさらりと語る流れがいい感じなんだと思います。
    雅な音色に耳を傾ける様な感覚とでも申しましょうか。

    作画も風景、古美術品、骨董品などとても綺麗に描かれていて、まるで現物の美しさが伝わってくるかの様です。
    難しくなく重くないミステリがいいという気分の時に良い作品だと思います。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    よく練られたストーリー

    好きな作家さんなので、あまり深く考えず読ませて頂いたけど、いい作品でした。
    終始さらっとしている様で、実はとてもたくさんのテーマが盛り込まれていて、静謐な中の熱さを感じました。

    1編目の主人公は男子大学生。
    手のパーツモデルという少し珍しい職業を垣間見られると同時に、彼の恋やトラウマや気づき、それらによって得た成長が描かれています。
    彼が恋するお相手の彼女の健気さや、彼のマネージャーのひたむきさ、彼本人のまっすぐな素直さ、それはすべてが優しさで、3人のさりげない善良さが好きです。
    ただ彼女、危険な事故に見舞われ過ぎ?
    2編目は女子高生が主人公。
    彼女の背景がとてもナチュラルで、内容がすんなりと入ってきました。
    決して孤独ではないのだけれど、こういう環境だと感じがちな淋しさ、それ故の結果が無理なく描かれていると思います。
    ちょっと不穏な感じの描写も、楽しませてもらえました。
    途中、結構早い段階でオチがよめてしまったので、それだけが残念でしたが。

    どちらも少し重めなテーマですが爽やかさもあり、暗くなり過ぎていないのも、この作家さんのすごいところです。
    大変、読書好きな方なのでやはり構成力の高さを感じさせられます。
    色々と、練り方が巧みですよね。

    • 2
  8. 評価:4.000 4.0

    未成年を守る壁

    映画化も漫画化も、原作のそれを越えるのは難しく、また超えるのもどうなのよ?とも思うんですが、こちらの作品はなかなか楽しんで読ませて頂きました。
    この尺に収めるのは大変だったでしょうが絵柄も美しく、原作の世界観も崩さずに綺麗に纏められていると思います。

    完璧な復讐を遂げる女性教師。
    その背景は原作でも綿密に描写され、同情を誘うものですが、復讐対象が未成年というところで読者に揺さぶりをかける、なんとも悩ましいストーリーです。
    ただの未成年ではなくて、まだ法的に守られるべきの、刑罰を科されない年齢なのが核だと思われます。
    もし復讐対象が刑罰を受ける年齢なら。
    女性教師はどちらを選択したのだろうかとか、どうしようもない絶望に何らかの違いは生じるのだろうかとか、そんな揺さぶりです。

    この復讐を許容するのか否か、それはそれぞれの思いや葛藤や倫理で、つまりその答えは、やはり「有る」し「無い」のでしょう。

    • 0
  9. 評価:4.000 4.0

    タイトルにシビれて

    タイトルが素敵だったりジャケットが綺麗だったりすると、ついついすぐ買ってしまうんですけど、この作品も然り。
    超有名なあの小説家の超有名なロマンティックな和訳に「とりあえず〇ね」を合わせてくるとは、なんてけしからんとシビれました。

    愛する相手を突如、猛烈にあやめたくなってしまう、という謎の症状。
    面白い設定です。
    今、まだ完結していない時点でのレビューですが、この謎の症状の生かし方が少しもったいない気がするのですが、今後の展開に期待させて頂こうと思います。

    絵柄はあまり好みではないのですが、苦悩したり堪え抜いたりというシーンが必然的に多くなるこの作品で、そんな必要不可欠な表情の描き方が、胸に迫るものがあって大変お上手で見応えがあります。

    • 0
  10. 評価:4.000 4.0

    正しくタイトル通り

    かっこいい。
    シンプルにそう思う作品です。
    様々なジャンルの職業に就いている人物それぞれにスポットを当て、その人物の仕事に対するポリシーやスタイル、生き様が描かれてます。
    それがそれぞれにかっこいいんです。
    正しくグッジョブです。
    時には泥臭く、時にはスマート。
    職業に好き嫌いや向き不向きや得手不得手はあっても貴賤はない、という事を改めて感じます。

    職業別の読み切りなので、気になった職業から入れる読み易さもいいと思います。
    どうしても職業=人生になってしまうから人生観もおのずと付随してくるので、その奥深さもじわじわきます。

    社会に揉まれた大人が読むには、綺麗事に感じる部分も若干ありますが、私は楽しく読んでます。
    今後もたくさんの職業でたくさんの人生を描いて頂きたいです。

    • 1
全ての内容:★★★★☆ 11 - 20件目/全30件

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています