5.0
大人になった今読んでも面白かった。
こどちゃがりぼんで連載していた頃、私は小学校低学年くらいで毎月読んでいました。でも当時も最終話までは読まなかったのかな(購読誌を途中から別マに切り替えたため)。当時は小学生の「いじめ」や「学級崩壊」などを取り上げて、なかなか衝撃的な作品だと子ども心に思った記憶があります。紗南ちゃんが自分より年上だったり芸能活動をしていることから、当時はもっと「ませてる主人公」という印象をもってました。
だけどあれから30年近く経って、久しぶりに読んでみると紗南ちゃんは全然ませた子じゃないし、むしろ周りの同級生の女の子より純粋な子どもらしさが目立って、こんなにまっすぐな素直な女の子だったということに気がつきました。育てのお母さんが自分の著書で本当のお母さんを探す気持ちなどは当時は考えることもなかったけど、いまは深く考えさせられる。様々な社会問題を作品のなかに描いて、少女漫画におきまりの恋愛というテーマはこの作品の中ではほのかに描かれるのみで、いち早く多様性に着目していた作品だったのだな...と思いました。「ときめきトゥナイト」を読んだときも思ったけど、名作は少年少女が読んでも、大人が読んでもちがう角度から感動をいただけるのだなとあらためて思いました。無料分終わっちゃったけどポイント使って続きを読もうかな。
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こどものおもちゃ