5.0
農業の面白さと大変さが伝わってくる
作者自身も実家が農家で、農業高校を卒業したというだけあり、授業内容や学内の様子がリアルで興味深いです。
作中の生徒たちもほとんどが農家の子どもという中、農家とは無縁の環境で育ち、興味もなかった主人公が寮や学校での生活を通して農業を知り、成長していく様子が描かれています。
主人公のいる酪農科が舞台の中心なので、牛や豚、鶏が最終的に屠殺され食肉になる過程など、普段何も考えずに肉を食べていた身としては、考えさせられるものがあります。
また学園モノドラマとしての爽やかさも残しつつ、ギャグも多いので、最後まで楽しみながら読めそうです。
- 0
銀の匙