姉も生きたかっただけなんだよね。
祖父の言いつけを守りつつ生きるには、自由に生きる妹を虐げるしかなく。
「本当は私だって」「でも言いつけは守らなくては」という葛藤が、姉を歪めたのではないか。
妹を虐げても、生きたい。
姉をあやめてでも、生きたい。
結局は似たもの双子だったわけだ。
そして最後にすっと差し挟まれる姉の顔。
私もゾワッときた。
でも落ち着いて読み直すと、姉もまた、自動車事故の時に感じたんじゃないか?
家から逃げ出して勝ち誇る妹の顔がよぎったんじゃないのかな?と思った。
そこで「次は脚」と考えちゃうところは、狂気に走った姉とは違う方向でメンタルが弱いなぁ。
そんな時だからこそ、姉にエロスを、性を、「生きる心」を凌辱された怒りを再び呼び覚まして立ち向かえばいいのになぁ。
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エロスの種子
053話
第十八話 ~落花生 Peanuts(4)