3.0
ドラマチックで引き込まれるけど
お嬢様の暮らし、音大、オペラ、おちぶれても銀座のクラブ歌手程度、芸能界、ウィーンの留学生活と優雅な描写にうっとり楽しめます。登場人物が全員面白いキャラで、女のバチバチな競り合いもありで、引き込まれ課金して最期まで楽しく読みました。が、最後まで読んで読後感がイマイチです。シオの独り勝ち感が激しく、作者がこの作品で言いたい事って「世の中結局親ガチャ」って事なんかな…と思いました。現実を生きているとそれはもう知っているので読んだ後に「なんだったんだろう…」と謎に現実に引き戻される感じです。せっかくモエみたいな強烈なライバルキャラがいるので、シオは愛を失っても孤高に歌に生きていく、モエは歌を失っても愛に生きていく、みたいなラストの方が考えさせられて良かったのでは?と思いました。まあ主人公独り勝ち大団円ハッピーエンドも少女漫画らしく夢があって良いといえば良いのかな…
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プライド