4.0
短編集です。
「ひとりたち」は
遺品整理のバイトを始める女の子の話。
(表紙のキャラは女の子です)
内容的に
薄暗さはあるものの、
ショッキングな描写などはなく
静寂で、落ちついた雰囲気で描かれてる。
喪失の痛みに対して
ムリヤリ前を向くのではなく
そっと静かに寄り添うような、
ほのかな優しさが込められているので
ジーンとくる。
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110位 ?
短編集です。
「ひとりたち」は
遺品整理のバイトを始める女の子の話。
(表紙のキャラは女の子です)
内容的に
薄暗さはあるものの、
ショッキングな描写などはなく
静寂で、落ちついた雰囲気で描かれてる。
喪失の痛みに対して
ムリヤリ前を向くのではなく
そっと静かに寄り添うような、
ほのかな優しさが込められているので
ジーンとくる。
架空の世界が
舞台になってる話です。
ここの世界には、
ここの世界の
「当たり前」や
「常識」があって
何が常識かによって
こんなにも見え方が変わってしまい、
違う世界になってしまうのかと思った。
もしも
男性が滅びていなければ
ヒメの体が男性であっても
とくに誰も何とも思わなかったはずで。
どのような世界においても、
多数派の考えが
一般的とされてしまったなら
少数派は
生きづらさを抱えることになってしまうのは、
どこでも共通のような気がした。
本命に対して
みんな一途に相手を想う姿がピュア。
先が読めない展開で面白いです。
派手さ・華やかさ・刺激はなくても
素朴なよさがある漫画です。
世界観がピュアで
ほのぼのした気持ちになる。
主人公の初々しいまっすぐさ。
先生のあたたかい人柄。
やさしくジーンと胸に染みるかんじです。
レンタルビデオ店員の女の子が、
年の離れた店長に恋をする話です。
店員でありながら、映画を詳しく知らなかった主人公。
映画通の店長との交流で、
色々な作品に触れながら映画の世界にひかれていく。
最初はそういう気持ちじゃなかったのに、
いつのまにか店長を
男性として見ている自分に気付く主人公。
好きになるまでの過程が
ていねいに描かれている。
最初は異世界のほのぼのした日常の
話なのかと思ったら、
途中から緊迫した急展開にガラッと変わります。
生きるか死ぬかの壮絶な話になっていって、ハラハラしながら読みました。
架空の世界観で、用語や設定などが
慣れるまで少しむずかしい。
不気味な鎧をつけた敵がゾッとします。
序盤では分からなかった、話の方向性が
読み進めていくとだんだん明らかになってきて、一気に面白くなりました。
何も知らされないまま
残酷で、理不尽な襲撃を受ける主人公たち。
仲間たちの命が奪われるシーンは悲しくてやりきれない。
残された者たちが
圧倒的に不利な状況の中で、
それでもどうにか生き残ろうと一致団結して立ち向かい、戦う話です。
ネタバレ注意です。
最終話まで読んでの感想。
これはこれで一つの終わり方なんだろうと思う。
みんなたしかに形が変わっても幸せになれたんだろう。
正解なんてない。
終わり方に賛同する人も嬉しい人もいるんだろう。
でも…
あくまで個人の勝手な感想としては…
正直こういう終わり方にしてほしくなかったという思いがある。
ラストは気持ちが
キャラたちに追い付けませんでした。
ショックを受けたし
納得ができないまま。
みんなが笑ってるラストという意味では
叶えられたし、あるイミ最高のハッピーエンド。
でも
一番見たかったハッピーエンドじゃなかったからつらい。
一緒にいる太一と二葉が、好きだったから!!
だからトーマどうこうじゃなく、
単純にこの二人の晴れ姿じゃないなら見たくなかった!
二葉のとなりに太一がいないなら、
別な人間の花嫁になるならそんな描写いちいち必要ないだろう…ショックだよ…。
今までの二人の物語に対する数々の感動を返してくれ…!
辛口でごめんなさい。
あくまで個人の感想です。
でもショックで打ちひしがれた太一と二葉が好きだった人間も中にはいるってことをかきたかった…。
それなら最初からトーマと太一の物語にすりゃいいのに。
二葉との時間を過ごす太一が本当に好きだった。
ラストをみるまでは
ものすごく心に響く漫画だったので
ダメージがでかい。
今まで何のために読んでたんだろ…とさえ思った。
かわいい絵柄と、
シビアなストーリーとのギャップがあります。
個人的には
絵柄のかわいさにだいぶ助けられながら、
読み進めることができるかんじだった。
ストーリーは歴史モノで
中には血生臭い展開や、かわいそうなシーン、ドロドロしたシーンもある。
昔は身分の差がはっきりと確立されていて、
むごい仕打ちが
権力者によって、堂々と行われる異様な光景が
一般的だったと思うと
おそろしい時代にも思えた。
王宮のしきたりなど、
中華ならではのむずかしい設定が分かりやすいのでありがたい。
堅苦しさがなく、キャラも親しみが持てて
取っ付きやすいように作られてるのがいいです。
読んでて、二人がどうなるか気になる。
出会ってすぐに結婚…というわけにはいかず、地道な交流を重ねていく二人。
コマ男との仲が進展するにつれて、
レバ美は
喜びの一方で不安も大きくなり、揺れる。
だんだん
レバ美が迷路でグルグル迷ってるように
思えてきて、
気持ちのフクザツさがリアルに感じる。
自分が実際に痛い目に合うまで、
SNSの本当のこわさ・人に対しての
自分の振るまい方の問題点に
気付けなかった主人公・萌香。
取り返しのつかない事態になったときに
気付いても、後悔してもすでに遅い。
もう間に合わない。
ここまで大ごとになると最初から分かっていたなら、
もっと気を付けて動けたのかもしれない。
無知・軽はずみとは
場合によってはおそろしい結果を生むと思った。
前半だけをみれば
ドン底におちて終わりのようにみえるけど、
この漫画はそうじゃないところがいいです。
最悪な事態の中でも一度立ち止まることで、
萌香にとっては
今までの自分を振り返るきっかけにもなった。
新しい生活へと進んでも
写真はどこかでくりかえし悪用され続け、萌香の苦しみは続く。
でも今までの自分の生き方や、過ちに気付いた萌香は
もう昔と同じじゃない。
過ちや苦しみは消えないけど、変わろうとする姿は応援したくなります。
そしてそんな人間にはやがて味方が現れるのだと
かすかな光もみえる。
後半はドロドロさがなくて、いい話だったのでちょっと泣けました。
けっこうシリアスな内容です。
読む前の印象と、実際に読んでみた後の
印象がちがうというか、変わる。
想像してたのと、いいイミでちがいました。
淡々と淡白に描かれてるようで、そうじゃない。
キャラから感情が溢れだす瞬間は
こっちも引き込まれて、ついウルッときてしまう。
設定・世界観がドラマや映画をみてる気分になりました。
設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています
ひとりたち