5.0
夢の中だけカラーの妙
物語も絵も不思議な空気感をまとって美しいお話でした。漫画だからこその表現の妙だとか、スクロールのみを活かした演出だとか、コマ割り(この場合そういうのかわかりませんが)による編集の巧みさだとか、難しいことはわかりませんが、なんだか感銘を受けました。
未読の人は羊の夢がカラーで表現される意味が見えるところまで読んでほしいです。
お話の内容的には辛いことも苦しいこともあり、とにかくみんなこれからたくさん幸せになってほしい、それだけです。同級生もふくめ、みんなまわりの人はいい人そうだから。
----以下ややネタバレあり
でも、あの日から結構な年月経ってるだろうに、いつまでもずっと一人だと思って一人で苦しんでいたお母さん、お酒に逃げずもう少しうまく生きられるといいな。
家を買おうとする余裕はあったのに、貯金も無かったって、そんな、頼る人いないとか色々あるんだろうけど、やっぱりもう少しうまく生きてほしい。…保険入っておくとか?(急な現実味)
曲はピアノのものしか聞いたことなかったので、早速聴きながらもう一度読んできます。作曲者のラヴェルも確か失語症になってしまったんでしたっけね…。(関係ないと思いますけど)
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羊の夢