4.0
ある意味大作。
読んでみて途中まで正直とても苦しかった。余りの夫婦の形の歪さに心がついてゆけなかった。
夫に不倫相手がいることを容認しつつ、夫婦としての関係を続けていく。埋められない寂しさを感じた夫は、不倫相手
と定期的に会い、月に一度は一夜を共にする。相手の女性は障害のある子育ての日々をヒロインの夫と過ごすことで安らぎを得る。こうまでして婚姻関係続ける意味、夫婦って何だろうとつい感情移入して苦しんでしまう。
最終的には家族とか夫婦とかの枠を思いっきり取っ払って、お互いがお互いを求めあう気持ちだけが残った形に帰結してゆく。最後の最後でようやく深呼吸できたようなそんな気分でした。
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