3.0
悲恋モノ、と、思いきや。
最後まで読むと、超展開で、それまでの陰鬱残虐悲恋……のマイナス要素を一気にひっくり返します。
うん……いいんだけどね。ハッピーエンド。
どうせなら、物語の半分くらいで来て欲しかった……。
以下、かなりのネタバレなので、ご注意を。
それまでの展開でいろんなマイナス要素をこれでもかと詰め込んで、何度も読むのを止めかけて。
いきなり、おちゃらけた赤髪の青年が出てきて、「創造主です!ツラい思いたくさんさせてゴメンね〜。ちょっと痛い思いするけど過去に戻ってやり直せるから、赦してちょwww」
……とは言ってませんが(笑)私からすると、そんな言葉に聞こえたくらい、おちょくられた展開でした……。
えぇ、43話使って、延々と悲劇と思わせぶり、残虐非道な数々の胸糞悪い話を読まされて、全部!ひっくり返ります(苦笑)
うわー……これアレだ、昔、推理モノでトリックに凝った小説ばかりのなか、犯人が主人公だったり警官だったり「そんなの禁じ手でしょう??」みたいな一部の読者の心を逆なでするヤツ。
うん、いいですよ、超展開。
ある程度ツラい思いをしないと、ハッピーエンドも薄っぺらく思える、という考え方も解らないではありません。
でも……全45話のうち、43話を悲劇と残虐シーンに使わないで欲しかった……。
3分の1くらいの悲劇で後は主人公がやり直す話が良かった。
悲劇と残虐シーンばかりで、精神的疲労がすごかった……。
それでも、悲劇の王子のラウールことラウくんの性格の良さとビジュアル(笑)に惹かれて最後まで読ませてもらいました。
……ただし、全話無料だったからです。有料なら、おそらく最初の2、3話で心が折れてましたよ。
とにかく不必要なほどのイジメ(現在で言ったらサツ人未遂)の描写と残虐シーンが多い話なので。
あと、他の読者さんには大人気のようでしたが、主人公エリカを手下の女を使ってイジメて助ける自作自演男シャルルが私は最後まで好きになれませんでした。
長文レビュー、失礼しました。
無料で最後まで読ませていただき、ありがとうございました!
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