3.0
感情移入が誰にもできない。
主人公のユミがゲームの中に転生したってのは解る。
そのあとも、思わせぶりなゲームの選択肢のような文言が入ってきたりして……。
……プレーヤーは読者?とでも言いたいのかくらい、無駄な説明台詞が多いわりに感情移入が誰にもしづらい。
暴君の立ち位置も、題名にあるドラゴンがカシドを指しているのも解る。
解るけどさ……。
おそらくドラゴンになるための重要な翼を破壊されたのよね、暴君の親父に。
で、主人公が不死の石(血)を持っているんだよね?
それも解る(というか、推測せざるを得ない)。
でも……。
登場人物、男性陣は淡々としていて感情の揺らぎがないし、主人公であるユミは何を根拠に「大丈夫」と思ってなのか、わざわざ危ない橋ばかり渡る。
これ、読者がプレーヤーならもっとましな選択肢(展開)を用意してくれませんかね??
というね……フラストレーションが溜まります(笑)
行動が浅はかで(脳内お花畑な)特殊な血をもつ主人公と。
イケメンではあるけど暴君で優しさを微塵も感じない皇帝(だから暴君なんだろうけど、個人的に萌えない)。
ドラゴンであるにも関わらず、翼を破壊されて(恐らく)ドラゴンに戻れない竜族の長であろうカシド。
うん、キャラ設定は面白そう。
けど、展開が一読者として俯瞰で見させられてて誰にも感情移入ができない。
この場合、本当ならユミに感情移入したいところだけど、心があるようでないというか……考えが浅くて「どうしてそうなるの??」という行動ばかりでイラつく(笑)
男性二人もキャラ付けに人間味(人間じゃないけど)を加えれば魅力的になるはずなのに皆無。
絵柄は綺麗なほうだけど、それだけ。
総じて読者任せなので(想像力や読解力に頼りきり)疲れてしまい、16話でリタイヤします。
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ドラゴンを手懐ける方法