5.0
差別と身分
そこをポイントに描かれた大正もの。私は先に「私の幸せな結婚」を読んでいた為、暫くスルーしていた本作品ですが、広告からちょっと読んでみて「似て非なるもの」だなと躊躇った過去の自分に文句言いたくなるほど好みのお話でした‥!作者様心理描写上手いですね‥!
私の祖母は初めての結婚で男児を産みましたが、障害がありそこから離縁され、婚家から追い出されました。昭和、戦後の本当のお話です。そこから会うことも許されず、母がそれを聞いたのは50年経ってから。祖母の長男が死去したと風の便りで知った祖母が母に告げたそうです。
昭和始めでさえある話で、それが顔に痣なら。想像すればするほど清子の境遇は当たり前にあったのだなぁ‥と。今より医学も発展してない為、無知の為、辛い想いはきっと想像より酷いものだろうな‥とか色々考えさせられました。
清子の成長と焦ったいラブを応援していきたいです!
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朧の花嫁~かりそめの婚約は、青く、甘く~