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よくある怒り、恨みをその対象の家族に向けて復讐しようとする物語。
チェーザレは典型的なハーレクインヒーローで、思い込みが激しく傲慢な男性で魅力を感じませんでしたが、なぜかロビンは早い段階でチェーザレに惹かれていて理解に苦しみました。
特にドキドキもキュンキュンもハラハラもしないまま終わってしまい、読んだ後も印象に残らない感じです。
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5577位 ?
よくある怒り、恨みをその対象の家族に向けて復讐しようとする物語。
チェーザレは典型的なハーレクインヒーローで、思い込みが激しく傲慢な男性で魅力を感じませんでしたが、なぜかロビンは早い段階でチェーザレに惹かれていて理解に苦しみました。
特にドキドキもキュンキュンもハラハラもしないまま終わってしまい、読んだ後も印象に残らない感じです。
自由でおてんばな姫が精霊の守護を得て次期王になるのを軸に、護衛官との恋愛を絡めたお話、という感じに最初思いましたが、登場人物が増え精霊や災い、信仰など色々なものが出てきて奥が深い物語でした。
それぞれが複雑に絡まっているので頭を使いながら読まなければなりませんが、意味やつながりがわかるとグイグイ引き込まれます。
何度か読み返すとより理解できるかと思います。
難しいと感じることもありますが、途中でちょこちょこ笑える場面もあり、気が抜けてよいアクセントになっているように感じました。
キールのもどかしい想いにこちらも胸を締め付けられますが、ダリアンのブレないキールへの愛と信頼に二人の絆を感じられ、ハラハラと安心が交互にやってきます。
キールが強くてかっこいいのは当然ですが、ダリアンもやってくる様々な困難に無鉄砲ながら勇敢に立ち向かっていて素敵です。
私としてはザガリも捨てがたく、キールと迷います。
夫を新婚早々亡くしたアンジェリカと、夫を亡くして悲しみから抜けられなかった母を見て育ったポール。
それぞれ恋愛にトラウマを抱えていて、素直にお互いへの気持ちを受け入れられませんでしたが、アンジェリカが前向きでトラウマも克服しようとがんばっていました。
ポールも拒絶しながらも時折優しい姿があって、ハーレクインのヒーローにしてはまともな方で可愛いげがありました。
しかし、自分達の写真を入れた写真立てをプレゼントするアンジェリカにはビックリです。
恋人にもなっていないのに、その自信はどこからくるのか・・・
お国柄の違いなのでしょうか。
ヒロイン、ヒーロー共に魅力を感じなかったけれど、作品の内容もおもしろさを感じませんでした。
ハーレクインらしく、たった1回の関係で見事妊娠。
我を忘れるほど夫の死にショックを受けていたのに、ゲイブに再会すると嫌悪感を示しつつもあっさり恋に落ちていて予想通りの展開でした。
ポイント使ってまで読まなくてもいいかな、という感じです。
兄と妹の話も読みましたが、やっぱり父親がろくでもなかった。
こちらも父親からの手紙でハッピーエンドとなっていたけれど、なんかうまく丸め込まれている感でいっぱい。
カーリーも双子の姉に生きている時も死んでからも迷惑をかけられてお気の毒すぎる。
カーリーの友達がいい仕事をしてよかった。
ミッチも基本紳士的で、遺産を放棄してまでもカーリーと一緒になろうと決断したのはかっこよかった。
ジーナがアンゲロの孫だというのは最初から予想できたけれど、近づいた理由はもっと復讐めいたものかと思っていたので、母親の医療費だったのはちょっと拍子抜けしました。
結局はお金の無心にきたのか、と。
アンゲロはもっと頑固で傲慢で、ジーナの言うことも聞く耳を持たないような人かと思ったら、案外すぐいいおじいちゃんになったのも意外でした。
アンゲロにとってはミコスもジーナも孫(のようなもの)で、こじれてしまった二人を結びつけてあげられてよかったなと思います。
出会いは勘違いからだったけれど、お互いを知って惹かれあうのは納得という感じでした。
ネルのこれまでの人生を知って代わりに怒ってくれたルイスは素敵だと思ったし、わがままで世間知らずかと思った姪っ子が案外常識的でネルのことを母親から庇っていたのは意外でした。
最後、誤解を解いてプロポーズする場面はしっかりページ数があって読みごたえがありました。
ルイスの誠実さも出ていたし、素敵なハッピーエンドでした。
ハンナが感情だけに流されず、基本冷静さを持ちながらゼイルに接していたのは好感が持てました。
人違い、身分の差を考えると容易に気持ちを伝えることはできないのはつらかっただろうなと思います。
同時進行でエメリーヌ王女の物語も読みましたが、別々で読むよりはお互いの状況がわかるので、これから読む方はぜひ同時進行で読んでほしいです。
死を宣告されたシークとヒロインがどう向き合いながら物語が進むのか、興味が湧きました。
ギャビーに惹かれながらも自分の命が短いことや国のことを思うと一時の感情で動けないシークのつらさが切なかったです。
結末をどう迎えるのかドキドキしましたが、誤診だった、というのはちょっと軽くてもったいない気がしました。
カルロが最初こそダニエルに対して決めつけから頭ごなしの態度をしたけれど、紳士的で優しい男性でした。
だからこそダニエルが抱える心のキズにも気づいてあげられたのだと思います。
ただ、亡くなった奥さんの名前が頻繁に出てくるのは、ダニエルにとってはつらかっただろうなと思います。
奥さんをとても愛していて、突然亡くなったらキレイな思い出ばかりが残ってしまうから仕方ないとはいえ、ダニエルに必要以上の優しさや好意を持たれる可能性のあるある行動は慎むべきだった。
それができていたらより素敵な男性に思えただろうと思います。
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復讐は大胆に