4.0
姉弟愛がメインでシリアスなお話ではあるのですが、所々にユーモアがあって緩急のある作品でした。
一般的に家族内の恋愛は実は血が繋がらず・・・というオチになりがちですが、こちらはガチでいい意味で予想を裏切り、どうラストに持っていくのか興味深かったです。
独特の世界観でした。
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4575位 ?
姉弟愛がメインでシリアスなお話ではあるのですが、所々にユーモアがあって緩急のある作品でした。
一般的に家族内の恋愛は実は血が繋がらず・・・というオチになりがちですが、こちらはガチでいい意味で予想を裏切り、どうラストに持っていくのか興味深かったです。
独特の世界観でした。
父親からの虐待を受けて育ったショーンが心にキズや闇を抱えているのは当然だと理解はできるけど、理想を言えばもう少しリジーを信じようとしてほしかった。
リジーの包容力や優しさでハッピーエンドを迎えたと言っても過言ではないお話。
四姉妹それぞれが仕事や恋愛、人間関係などで悩みながら日々を送る様子が描かれていました。
姉妹だからといって簡単に話せないナイーブな問題もあり、共感したり一緒に悩みながら読みました。
家族だからと甘えてしまったり、姉だからしっかりしないとと自分を犠牲にして頑張りすぎたり、日常すぎて気づけなかったことに気づいたときお互いのありがたさやあたたかさに感謝できるんだなぁと思いました。
まわりの大人の影響を受けて、自由な恋愛や他人を受け入れること、信頼することがうまくできなくなってしまった主人公。
気の毒でなりません。
最後は定番のハッピーエンドでした。
見た目の印象も大事だけど、それだけでまわりに決めつけられるのは生きづらい。
何事も自分の好きなようにいられるのは理想だけど、それもなかなか難しい。
好きなものを好きと言える、心を許せる相手が一人でもいるのは心強いと思います。
フリフリかわいいものの話をしている二人がかわいかったです。
つらい前世の記憶にこちらも気分が落ちてしまいそうになりますが、和が現世で周りにいる人たちに恵まれていてよかったなと思いました。
壱は和と出会って関わっていくうちにどんどんかっこよくなっていきました。
強いけど決して弱いものいじめはせず、怒る理由も筋が通っているし、悪く言われても言い訳はしない。
それでいて純情で、近所の大人たちにも可愛がられていて、いい男だなーと思いました。
愛することを意地になって否定していたヒーローですが、心の声や行動が何気にかわいらしく感じました。
素直ではないけれど、なんとかヒロインを繋ぎ止めようと必死に策を練っていて嫌いにはなれませんでした。
両親のいざこざがトラウマになり、犠牲になってしまっているのはかわいそうに思いました。
最初は奔放で何を考えているのかよくわからないヒーローだったけど、読み進めていくと結構照れ屋で一途で意外でした。
ヒーローもヒロインもパパラッチにはっきりと物言う姿が素敵で、特にヒロインがプリンセスという立場も誇りも大切にしながら自分の意志もちゃんと持っていてよかったです。
少しの勘違いはあったものの、読んでいてイライラするほどのこじれはなく、終始穏やかな感じで進んでいきました。
主人公二人も落ち着いていて、大人なハーレクインです。
女性の絵はそれほどキレイではありませんが、男性はキレイだなと思いました。
山本さんも井上さんもほのぼのしていてとてもかわいいです。
いい大人なので初めての恋人だなんて、ほんとなら黙っておいてカッコつけたいところだけど、お互い正直に打ち明けて二人のペースで進んでいこうとするのが好感が持てます。
とても好きになれた人が初めての恋人なのはとても幸せだなと思います。
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