STK_09さんの投稿一覧

投稿
24
いいね獲得
78
評価5 54% 13
評価4 25% 6
評価3 17% 4
評価2 4% 1
評価1 0% 0
11 - 20件目/全23件
  1. 評価:4.000 4.0

    狂犬がワンちゃんに

    野性味のあるヒーローというのは最近の流行の一つだと思いますが、この話のヒーロー・ケレスは、その中でも頭一つ抜けている。タイトルの「狂犬」は看板に偽りなし、比喩抜きで油断するとこっちが命を失うレベル。
    そんな手の付けられない狂犬ケレスを貴公子に育て上げるのがヒロインのディアリンに課せられた役目だが、明らかに途中から方向性がズレている。
    ケレスは貴公子ではなく、ディアリンだけに懐くかわいいワンちゃんになってしまいました、という話。
    守銭奴のディアリンと、元狂犬・今忠犬のケレスのコミカルなやり取りに差し挟まれるキュンを楽しむ作品だが、途中で作画が変わってしまうのが残念。
    新しい作画の方が悪いわけではないのだが、あのギャグ描写はやっぱり元作画ありきの面白さだったのだなと思ってしまう。

    • 0
  2. 評価:5.000 5.0

    動物を描くのがうまい

    ビジュアルについて言っているレビューがありますが、ヒーローもヒロインも人型・動物型の二つの形態を持ち、その動物をイメージしたキャラクターデザインなので、そこを考慮せずに文句をつけるのはいささか理不尽ではと感じます。
    子供がメインで出てくるのに子供が描けない、バトルシーンが出てくるのにバトルが描けない…などの作画家さんが非常に多い中、この作品の作画担当の方は、動物を描くのが非常にうまく、それだけでも満点つけられる(特にヒーローが変身する狼がモフモフででっかくて大変かわいい、もっと狼形態を出してほしい)。また、武侠ものの経験もある方なので、バトルシーンも上手です。
    ヒーローは優秀な王子なのにまさしくワンコのようにヒロインを溺愛するし、ヒロインも精神的に強靭でへこたれないのでストレスが溜まらない。
    設定をうまく使った良作だと思うので、低評価レビューに惑わされず読んでほしい作品。

    • 0
  3. 評価:3.000 3.0

    ざまぁを楽しみたい人向け

    不幸の中で人生終了した主人公が過去に回帰してやり直すといういつものアレだが、この作品は他の作品以上に、いわゆる「ざまぁ」に特化している。
    続々と登場する悪辣な敵役達に息つく暇もなく仕掛けられる陰謀の数々を、聡明なヒーローヒロインカップルがばったばったと切り捨てていく、ストレスゼロの親切設計なので、そういったものを求めている人にとってはこの上なく爽快。
    ストーリー的には凡百だが、とにかくざまぁの回数が半端ないので、スッキリしたい時に読むといいかもしれない。

    • 1
  4. 評価:5.000 5.0

    拗らせ男の究極形

    ネタバレ レビューを表示する

    好きなのに好きな気持ちを素直に表現できない拗らせ男というのはもはや一種の雛形となった感さえあるが、この作品のヒーロー、デミアンは、その究極形とさえ言える。
    とにかくこのデミアン、プライド(作品的に言うと品格)が高すぎて、自分から愛を乞う行為が一切できない。ただ素直に愛を囁いて求婚すればそれで全てが丸くおさまるというのに、それができないので、高い地位と有り余る財力にものを言わせて相手を追いつめ、自分を頼らざるを得ない状況に持ち込み手に入れるという手に出る。
    好きな気持ちの裏返しなんて言葉では到底容認できないヒロインへの暴言、嫌味、嗜虐的な行為の数々に心が折れそうになる読者は多いだろう。実際「デミアンは実はクロエに首ったけ」というネタバレ情報を知らなければ読み進められない人はかなり多そう。
    挙句の果てに、『クロエの好感度を稼ぐために彼女に犯罪の濡れ衣を着せた上で救い出す自作自演』という、誰がどう見てもそれはやっちゃダメだろ……という最低最悪な作戦を決行し、一時的にラブラブになれたはいいものの案の定クロエにバレて捨てられる。
    どう考えても100%自業自得だが、そこからのデミアンの狂いっぷり、そこまでしてもクロエを諦めない粘り強さと執着心が、おそらく本作の最大の見どころ。
    あれだけのクズ行為を見せつけながらも、最終的にはデミアン、頑張れよ…という気持ちにさせてしまうあたりが、なんだかんだ大した男である。

    • 0
  5. 評価:5.000 5.0

    作画、内容ともに良質

    最初から最後まで作画が崩れず美しく、「すべては推しのため」というヒロインのスタンスがブレないので安定して読み進められる。
    ヒーローは精神的に脆い面もあるが、(おそらく)愛するもののためなら力を発揮できるタイプなので、ヒロインに落ちてからは有能ムーブを見せてくれて安心。

    • 0
  6. 評価:4.000 4.0

    エタッてる

    ハリポタ+足長おじさん÷2という感じの話で、ヒーローは有能でイケメン、ヒロインは前向きで真っ直ぐと、どちらにも好感が持てるし、二人の関係の進展具合も気になるのだが、休載になってかなり経つのに音沙汰なし。
    このまま再開する事はなさそうなのが残念。

    • 0
  7. 評価:4.000 4.0

    結構珍しいジャンル

    ネタバレ レビューを表示する

    中盤で真相が明らかになってからの展開は正直ぐだぐだしてるし引っ張りすぎと感じるところはあるにせよ、そこまでの展開はなかなか良質のミステリ。
    最大の疑問とされる「エアギネス」がどこにいるのか、という点については、普段よっぽどミステリに縁がない人でない限り、かなり序盤で容易に想像がつくが、それが明らかになるまでの、誰が敵で味方なのかというヒロインの恐怖はよく描けている。
    ヒーローのヒロインに対する溺愛ぶりもキュンとするし、ヒーローの正妃(名目だけの妃で体の関係はない)がいいキャラをしていて好感が持てる。
    珍しい恋愛+ミステリ物というジャンルとしておすすめ。

    • 0
  8. 評価:2.000 2.0

    ヒーローが許せるか許せないかが全て

    ネタバレ レビューを表示する

    後悔男モノにありがちなのが、ヒーローがヒロインを虐げている間は「ヒロイン逃げて!こんな男と復縁しないで!」の大合唱、いざヒーローが後悔してヒロインに尽くし始めると「いつまでも許さないヒロインは頑固で狭量」と読者に責められ始めるパターン。
    例にもれず、この作品もそんな感じです。
    話の展開と感情が一致しないと読んでいてストレスが溜まるので、面白く感じるかそうじゃないかは読者次第というところ。

    • 0
  9. 評価:5.000 5.0

    バディ物コメディ領地開拓アクションの大作

    第一話の冒頭を読んだ時点では「あ~はいはいいつもの憑依転生ね」というイメージを受ける事だろう。しかし、そこで読むのを止めてしまうのは、あまりにも早計。人生の損失とさえ言える。レビュータイトルに列記したジャンルの中で一つでも気になるポイントがあるなら是非読み進めてほしい。きっと後悔しません。
    読んでいた小説の中のモブに憑依してしまった…という導入こそよく見るものではあるものの、人物造形とストーリー展開の巧みさと、完璧な魅せ方によって、凡百の作品群とは一線を画す出色の出来となっている。
    とりわけこの作品を優れたものにしているのは、主人公・ロイドというキャラクター及び、その護衛騎士・ハビエルとの関係。
    転生前は真面目な学生だった主人公(その理由も後々明かされる)だが、ボンクラ息子・ロイドに憑依して以降、とんでもなくやばい人物に豹変する。
    とにかく金にがめつく、目的の為なら手段を選ばず、必要とあらば暴力も脅迫も躊躇しない。しかしそんな行動が、彼と出会ったあらゆる人を幸福に導いていく。
    「全ては自分が得をするため」と嘯きながら領民の為に身を粉にして働き、常に危険な最前線で矢面に立ち、大切なものに危害を加えられたら容赦なくやり返す、悪鬼羅刹の皮を被った聖人・ロイドがとにかく魅力的で、読み進める程に好きになってしまう。
    そんな彼の相棒役を務めるのが、本来の小説の主人公である騎士ハビエル。
    最初のうちはロイドの振り切った行動の数々に呆れたり引いたり疑いを隠し切れずにいるのだが、努力家で機知に富み、勤勉で責任感の強いロイドの本質に触れるうち、どうしようもなく彼に惹かれていく。その様の描き方も見事。
    好感度マイナスからスタートしたハビエルが、最終的にどれほど変わり、ロイドの為にどれだけの事をやってのけるのか、その結末を見届けた時にはきっと言葉を失うはず。
    彼らそれぞれに対し思いを寄せるヒロイン達もいるにはいるが、正直そちらはオマケのようなもの。
    始めは反りが合わなかった二人が、徐々に互いに信頼を寄せ、息の合った悪友のような関係になり、やがて唯一無二の相棒となっていく過程に尊みを感じる人は、是非読んでほしい。
    多くの作品では触れられる事なく終わってしまう「主人公は何故、この人物に憑依したのか」の謎もきっちり明かされ読後感も最高な、笑いも涙もてんこ盛りの大傑作。

    • 4
  10. 評価:5.000 5.0

    わりと不憫な大公様

    ネタバレ レビューを表示する

    大公のクロード、隣国の王子イアンが男装女子カメリア(男性名:カメリオン)を取り合う話。
    とはいっても、タイトルとプロローグを見れば結ばれる相手がクロードである事は最初から明らか。それなのに、レビューを見るとイアン推しが多い。
    なぜなのかといえば、前半のクロードはツンデレをこじらせた面倒な男だからである。
    クロードは中盤までカメリアが女性である事を知らない。それなのに、彼女に会うと心が揺さ振られておかしくなってしまう事に耐えられず、ついつい彼女にきつい言葉を投げかけてしまう。一方のイアンは最初からカメリアに甘く接するので、読者としても「イアンでよくね?」となるのは必然と言える。
    しかしクロードが本領を発揮するのは、カメリアに対する気持ちを自覚した後。
    一度彼女(クロードからすれば彼)を好きだと認めた後は、性別なんて関係ない、とばかりに積極的なアプローチを始める。一方のイアンは、知り合う前からカメリアの性別を知っている。つまり、クロードが超えた性別という大きな壁が、イアンには最初から存在していないのだ。
    そしてカメリアが女性だと知った後のクロードの怒濤の追い上げはすさまじい。くっつき、抱き締め、骨まで蕩かす勢いで甘やかす。このあたりからクロード推しになった人はかなり多いと思われる。
    カメリア(性別がバレてないと思ってる)の「男が好きなのか?」という問いに対するクロードの答えは「君が好きだ」。
    実際クロードはカメリアが男だと思っていた時から添い遂げる気満々な勢いで迫っていたのだから、この言葉の説得力は抜群である。
    要するに、最初だけを見て印象を決めてしまうのは早計。
    内から外から、様々な妨害に遭いながらもカメリアが大公様を我慢させるまでの道程をご堪能ください。

    • 2

設定により、一部のジャンルや作品が非表示になっています