5.0
夢折り交差点を読みたい
小説のように引き込まれ一気に読んでしまった!
主人公はかつては現実を諦め物語の中に自由や理想を追って小説を書いていた天才小説家だがとある事件で負傷し断筆中。しかしピュアな文学好き女子高生綾乃と共に事件を解決し日々を過ごすうちに自分の言葉で彼女に捧げる物語を書きたいと思いなおしていく。作者が望んでも手に入らない読者の心に問い続ける気持ちを持ち直して…。
すぐに事件が起きるドロドロしたストーリーだけどあくまで焦点は主人公の心の移ろいにあるので重たくなりすぎずスピーディーに進みます。サクサクしすぎて何度か読み直さないと理解できないくらい。
主人公のミューズとも言える綾乃がもう少し年齢が上のほうがリアリティは出たかもしれないけれど、この浮世離れした世界観にはこれで良かったのかな、と思います。
「夢折り交差点」私も読みたい…!
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親愛なるA嬢へのミステリー