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良くも悪くもお茶の間の顔の原作です。
もう良くも悪くもお茶の間の顔の原作です。
リアルじゃなくても、整合性や一貫性が無くても、それを超越した漫画です。
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38932位 ?
もう良くも悪くもお茶の間の顔の原作です。
リアルじゃなくても、整合性や一貫性が無くても、それを超越した漫画です。
主人公がマゾヒストと評されるほどの練習の鬼だけど、リトル編を除けばどうにも周りを数合わせとしか思ってないように感じる。
中学編と高校転校後編で辛うじてその数合わせを育てる気はあるだけで。
主人公の個人としての野球への余りにも熱心な取り組み姿勢と、仲間やチームワークを馬鹿にしてるとしか思えない態度を総合してこの評価。
『超』からどんどん心がサイヤ人になっていったのと比べると、何だかんだこの頃は人間的でした。
父親としても師匠としても節度はありましたし、それでいてZ戦士として必要な味方への厳しさ、ドラゴンボールを前提とした合理主義的な割り切りもありました。
『超』の悟空はハッキリ言ってキャラ崩壊による炎上商法です。
あれは実質パラレル存在の悟空です。
最初はジャガーとピヨ彦との共同生活にスポットライトが当たっていて微笑ましい部分もあったんですが、徐々にハマーを露骨に「嫌われて当然」な舞台装置にしてるようなイジメ漫画の様相を呈してムリになりました。
何だかんだ相撲というスポーツのルール面はちゃんと守っていますし、協会側には相撲の伝統がちゃんと反映されているので、そういうところはリアルです。
精神的に追い詰められていた時にバカになって楽しめた漫画でした。当時としては「こんな切り口の主人公がいたのか!」と衝撃的でした。
昔学度保育で読んでいた頃は単純に「ダイ頑張れ!」「ポップ成長してる!」「ヒュンケル不死身で凄い!」「ザボエラ卑怯だからくたばれ!」と思いましたが、今読むとちょっと勧善懲悪や騎士道が過ぎる感じがします。
この作品はアラバスタ編が終わって以降から失速して、新世界編に入った頃には壊滅的です。
理由は皆さんが知っている事でしょう。
ですが第1話は完璧です。
それらを総合しての評価です。
まず「どこまで行っても海賊は悪党」だというのをこれ以上なく描けています。ラッキー・ルウが不意討ちでヒグマの部下を射殺して笑いながら肉を食べるシーンはまさにそれです。
次にフーシャ村の住民がみんな常識的なキャラで、生きて動いているようなセリフや視線の描写が見られるのが素晴らしいです。村人達が非力な一般人としてヒグマ一行に絡まれたルフィの様子を見守りつつもルフィを見捨てているのではない様子を見せていることや、村長がヒグマに対して金や土下座で助けようとする一般人としての最良の対応をしていることは、新世界編以降ではまず考えられません。
そして第1話の最後に、シャンクスに助けられながら命からがら逃げた相手である近海の主を一撃で倒すルフィの成長。これも王道バトル漫画として最高です。
第1話だけなら無料公開なのが信じられないぐらいの完成度であると感じると同時に、だからこそ無料公開することは本当に必要性が高いと思います。
NARUTOは長期作品になっていくにつれて色々ツッコミどころや時系列の食い違いが出て来はしましたが、ともあれこの漫画を褒めないわけにはいきません。
特に第1話は王道バトル漫画として史上最高クラスです。
主人公がシンプルで壮大な夢を明確な形で表していて、その動機に説得力がある。
セリフが多い割に説明臭くなく絵も邪魔しない。
セリフの内容や絵の描写がリアルで登場人物が作中で生きて動いてるようである。
キーパーソンが何者であるかが最低限描かれている。
主人公のキャラ付けのツボを押さえている。
主人公の成長とその主人公に対する他の人物の愛情が第1話時点で描かれている。
私はこれ以上完璧な第1話の少年漫画を知りません!
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名探偵コナン