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人魚の鱗の痣、花の痣を持つ二人の運命は
薬問屋天水家令嬢の天水朝名16歳。
8年前に人魚の鱗の痣が出てから父母兄から虐げられて生きている。父は何かにつけて杖で叩き、母からは化け物!近寄らないで!からの、最近は存在さえも見えないらしい。兄も助けず!
本当に、腹が立つ!何故なの!?
血の繋がった親子兄妹なのに、理解できない!
一人淋しく辛い日々を過ごす朝名。
朝名の血を搾取し万能薬、人魚の涙で天水家は潤っているというのに!
朝名は人魚の血の娘、大抵の怪我はすぐに治癒し罹患しない。
大金が入る朝名の縁談。相手は時雨家の咲弥。
生徒たちが憧れ、きゃあきゃあ騒ぎ、うっとりする、夜鶴女学院のイケメン国語教師。
咲弥は時雨厚志の妾の子で、8年前に痣ができた。花の痣は時雨家の想いを受け継ぐ証らしく、生活一転し本家で過ごすが居心地悪く、祖父に頼み留学した。
咲弥も本家の継母継兄実父に虐げられている。
女学院の朝名の秘密の場所、人魚の花苑は一人でのんびりできる場所だが、偶然咲弥と出会う。
健気に生きている朝名にとって幸せなひととき。
優しい咲弥に迷惑をかけられないと縁談を断ろうとする健気な朝名。
…咲弥には、青白く肌がかさかさになるまで血を搾取されてる朝名を救ってほしい。
二人が結婚して幸せになる事を願う。
二人一緒なら、痣の謎が解けるかも知れない。
今までの分も幸せになってほしい。
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人魚のあわ恋