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本当に怖いのは人間?
主人公の兄が怨霊となって恋人であった男性の側にとどまり続ける話です。ですがこの恋人もかなり闇深い人物で、そのせいで大勢の人間が不幸になっている事が話が進むにつれて明らかになっていき、兄の霊は実は妹である主人公を守ろうとしているのでは?とも思えました。やはり霊よりも生きている人間こそが恐ろしいですね。
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164位 ?
主人公の兄が怨霊となって恋人であった男性の側にとどまり続ける話です。ですがこの恋人もかなり闇深い人物で、そのせいで大勢の人間が不幸になっている事が話が進むにつれて明らかになっていき、兄の霊は実は妹である主人公を守ろうとしているのでは?とも思えました。やはり霊よりも生きている人間こそが恐ろしいですね。
絵がとても美麗で、登場人物達が全員美男美女ばかりなので読んでいてとても面白いです。
ただ、主人公が憑依した、ルカの意地の悪い叔母が美人過ぎて、これでコンプレックスを感じてたとは、両親や姉はどれほどすごい美貌の持ち主だったのかと思わずにはいられませんでした笑
まだ読み始めたばかりですが、どことなく横溝正史の代表作の「犬神家の一族」を彷彿とさせる物語で、これからどんどん面白い展開になりそうで先が気になって仕方ありません。
しかし、主人公もいくら好きな人から笑顔が気持ち悪いと言われたトラウマがあるからといって、ずっと笑わないで生きていけるものなんだろうか?と疑問に思わずにはいられません。まぁ、その人と立場に立たされなければ分からない感情はあると思いますが…。
この作品は史実とは異なる部分が多いストーリーかもしれませんが、このような解釈もあるのだと思うと興味深いですね。ジャンヌの美しさも相まって、是非続きを読んでみたくなる作品でした。
犯罪加害者家族が主人公の作品という事で興味を持ち、読んでみました。陰鬱とした雰囲気を醸し出す絵が内容と合っていて、物語の世界観に引き込まれていきました。
加害者家族は結婚してはいけないと考える長女・波留子の気持ちは痛いほど分かります。結婚は2人だけの問題ではなく、相手の家族や親戚をも巻き込む問題であり、相手の家族や親戚も犯罪者の身内というレッテルを背負わされ、身内に犯罪者がいたら就けない職業に就いている人に多大な迷惑をかける事となってしまい、その事で親戚全員から恨まれて縁を切られるという事も十分に考えられます。どんな綺麗事を言っても、相手にそんな苦労を強いる結婚など不幸だと思いますし、もし私だったら相手への愛情が憎しみに変わってしまうかもしれません。そういった事を深く考えさせられる物語でした。
数年前に広告で出ていたのを見て興味を持ち、無料分だけ読んでみましたが、各々の話の主人公達の亡くなるに至ったエピソードが涙なしには読めないものだったり、良い話で終わるかと思いきや、周囲の人間達が亡くなった主人公を悪し様に言っている後味の悪いラストであったりと様々で、やはり生前の人柄や日頃の行いによって、人間の死に対する印象も変化していくものなのだと改めて感じさせられる作品でした。
死役所の職員達が全員元シ刑囚であり、そこに至るまでのエピソードがとても悲しく(特に冤罪のシ村さん)、一概にその人だけが悪いとは言えないものであった事も、この物語の陰鬱さをより際立たせる要素だったと思います。
政略結婚など、今の時代の日本では考えられない浮世離れした設定が良いですね。
やはりヒロインの相手が美形だからこそ、こういう設定も受け入れられるのかもしれませんね。
都会に憧れて田舎から上京してきた女子大生がキラキラした世界に足を踏み込み、そこから見事なまでに堕ちていく。よくあるストーリーではありますが、絵がとても丁寧で綺麗に描かれている上、登場人物達の心理描写もリアルでとても面白い作品でした。きっと現実にもこんな女子達は大勢いるんでしょうね。
「『子供を殺してください』という親たち」を読んで、この作品にも興味を持って読み始めました。
軽度の知的障害や境界知能だからといって全員が必ずしもそうなるわけではないにしても、やはり障害の特性故の生きづらさから追い詰められ、結果的に犯罪に手を染めてしまう少年少女達が大勢いるのだという現実をありのままに教えてくれる作品でした。「子供を…」同様、綺麗事は抜きに残酷な現実を描き、精神障害者や軽度知的障害者が道を踏み外す過程が丁寧に描写されている良作です。
昔見た韓流ドラマも、この主人公のライバルのような悪女が必ず登場し、主人公を窮地に追いやっていく展開があったなぁ…と懐かしい気持ちになりながら読みました。やはり家族を残して自分一人だけ楽になる事を選んだ父親が一番許せなかったですね。家族のその後など何一つ考えていなかったのですから。
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兄だったモノ