4.0
何だか胸が締め付けられる
吉野先生の作品、『いたいけな瞳』や『ジュリエットの卵』『恋愛的瞬間』『僕だけが知っている』等など愛読してきましたが、掴めそうで掴めない、もどかしさを常に感じます。私にとっての宮沢賢治先生的な存在です。この短編集も大切に読みたいと思わせてくれます。
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4137位 ?
吉野先生の作品、『いたいけな瞳』や『ジュリエットの卵』『恋愛的瞬間』『僕だけが知っている』等など愛読してきましたが、掴めそうで掴めない、もどかしさを常に感じます。私にとっての宮沢賢治先生的な存在です。この短編集も大切に読みたいと思わせてくれます。
静子の狂気ばかりに目がいくが、そもそも静子は何故静一の父と結婚したのだろう?
静子の実家が全く出てこないので天涯孤独なのだろうか。
だとしたら、静一の父はもっと静子を労ってやろうとか、自分しか静子を守れないのだとか考えるべきだったと思う。
それができなかった理由は何なのだろう。
静一の父も幼い頃、父親にひたすら従うのが良い母親、という雰囲気の家庭環境で育ったのだろうか。
しかし、そこで解せないのが「朝はん」のメニューである。肉まんかあんまん…あれは静子のチョイスなのか。
それをとがめ立てせず受け入れる夫。優しいのか何なのかわからない。
そして連日訪問する伯母と従兄弟。従兄弟は静一を下に見ているようだが、実は従兄弟自身、何か悩みを抱えていて、静一を馬鹿にすることでその悩みから逃げ出そうとしていたのか…
それぞれの登場人物の価値観の歪みが、重なりあって、更に溝を深めていく、そんな恐ろしさを感じた。
ママ友に限らず、人づきあいって難しい。
この作品の主人公はがんばってたけど、ふっきれるまで大変だったし、ふっ切れて良かったなと思ったら、まさかのまた同学年!?とちょいホラーなラストで。でも夫さんにも打ち明けられたし、距離感を学んだあとだからきっと大丈夫だよ!と応援してあげたくなりました。
井上さんみたいに群れずに自立して生活していけるのが一番とも思いました。
作者様はこの作品を通して「学校に戻れて良かった!」ということだけを言っているのではない、と思うのですが、他の方のレビューを見て「不登校=困る、恐怖」という論調が多いことが気になったので投稿します。
我が娘は小5から中3まで不登校でした。
きっかけは、教室で他の子が先生に強く叱責されるのを見るのが辛かったり、女子同士でのいじめ(無視する加害者側)に誘われるのが嫌だったり、色々あったようです。無理して登校して疲れきって帰ってきたり、朝出かけても途中何度もしゃがみこみ、校門をくぐれず帰ってきたり。作者様の娘さんみたいなお友達もなく(数名いたお友達も気遣って遠慮してしまうタイプ)。離婚して母子家庭だったので、寂しい思いをさせたからか、娘に申し訳なく思い苦しむこともありました。
それでも一番苦しいのは娘。娘が生きていてくれさえいれば良い、と休ませました。カウンセリングは娘が嫌がり、私だけが受けていました。
中学入学で仕切り直そうとして3ヶ月がんばりましたが、また行かれなくなり。
中1後半から不登校の生徒対象の教室に少しずつ行きましたが、中学校への復帰目的がちらつくと、それも辛いようで長いときは半年くらい行かないこともありました。
中3の2学期から高校は地元から離れた所に行きたい、と自分で調べ始め、今は不登校経験者に理解のある市外の高校に進学、寮生活をしています。寮で友達もでき、とても楽しそうにしている姿を見ると、やはり「本人がを飲みに自分から行きたいと思う」のを待つしかないのだと思いました。
不登校期間は長くなっても、命さえあれば、何とかなります!
作者様のようなケースもあれば、不登校のケースはみんなそれぞれ。学校に行くことだけが必ずしも良い結果に繋がる訳ではない、ということをお伝えしたくて長くなってしまいました。
不登校に悩んでる方以外の皆さんにもわかっていただければと思います。
×華さん作、「透明なゆりかご」がドラマ化されても、×華さんのやらかしの日常は続いているんだなぁ、と感じます。
この境地に到るまで、×華さんも様々な生きづらさを感じることも多かったと思いますし、もちろん現在進行形ではあるのでしょうが。笑いに昇華する生き方、素晴らしいです。
あるあるな感じで楽しめます。特に円の話はスカッと痛快でした。
三人には幸せになってほしいですが、ダメンズ成敗っぷりをもう少し拝見したい、と思います(笑)
娘が不登校でした。
行かなければ、と葛藤していた時期はそれはそれは辛そうで。
積極的不登校に決めたら、少しずつ元気になり、今は、理解のある高校に通い、とても楽しそうにしています。
色んな学校がもっとできると良いのに。
問題提起してくれてありがとうございます。
無料分だけ読むと、押川さんの上から目線、呼び捨てが感じ悪く、疑問点が多かったです。
しかし、別の話を読んだり、ネットで調べたところ、この方の手法や考え方もアリかも、と思うようになりました。
落ち着いた当事者さんが「これからも通院は続けるから二度とあのヤクザみたいな押川って人を家に入れないで」と両親に訴えていたと聞いて、笑っていた押川さんの描写を見て、印象も変わりました。
ただ、この手法を生半可に真似するのは危険です。押川さんのようなカリスマ性のある人の技法はその人にしかできないなと。
問題提起としては良い作品だと思います。
おしゃんてぃーなキャリア・ウーマン。美味しいお酒と食べ物で、頭身が縮むのがなんとも可愛らしい♪続きが読みたいです。
皆さんも触れてらっしゃるように、独特の間が、良いです。
また、若い頃って渋い年上の男性に憧れるもんだよなぁ、と懐かしく思い出しました。店長がパトレイバーの後藤隊長に激似(だと思います)なのもツボです。
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透明人間の失踪