ダミアンとのお散歩で尊い時間をすごして、戻ってきたら、もうキリアン帰ってた。なんか油断ならないね、この人。5年間心にぽっかり穴が開いてたのは、ロウィナを無残に捨てた自分が悪いんでしょうに。浮気が許せない、って子供がいるって報告受けたから?別れてるから浮気じゃないし、そもそもキリアンの子だし。でも、やさて、苦労してる手を見たら、怒りじゃなくて、ただロウィナが必要だ、という事を実感。別の男の子だと思ってるから、引っかかってるけど、一緒に合ってもいい、信託も作ってお金に困らなくする、湖が好きなら、ボート遊びを一緒にしよう、とかなり譲歩してる。お昼を毎日一緒に食べて、無理やり抱いたりせず、ボートデートもする。でも、母になったロウィナの生きる意味はダミアン一択で、苦しくても、貧しくても、ダミアンの成長は奇跡で人生に感動を与えてくれてる。そんな子供とずっと一緒にいたいのは、当たり前。ロウィナがあの子は私のすべてで生きる希望なんです、といった言葉は本心。子供に会いたい、とポロポロ泣くロウィナを抱きしめるキリアン。親の愛情知らないんだろうな。びっくりして、でも、優しく落ち着かせようとしてた。ロウィナもキリアンの体温が心地よいけど、やっぱり、また気分が変わって、ひどい事言い出すかもしれないキリアンが信じられない。でも、彼が弱ったロウィナを見たいのなら、そこをついて、私がおとなしくしていたら、もっと子供に会わせてくれますか、と下目でおねだり。いいそ、ロウィナ、使えるものは全部使って、子供を守るのが母親だ。がんばれ。
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愛人は逃げる
021話
愛人は逃げる(21)