帰宅後、クロエの世界を踏みにじりに来たのではなく、恋しくて会いたくて一緒に踊りたくて来た、と言うデミアンの言葉が頭にぐるぐる回るクロエ。ソフィが散らかった部屋に入ってきて、荷造りしているのかと思って、どこにも行かないでほしい、と言うとクロエも覚悟を決めた。どうせ逃げても追いかけてくるもんね。
翌日、テイラー夫人がデミアンにクロエと話が合うと頼まれたので彼女にキネビス案内をしてもらいたい、といわれたクロエ、デミアンと馬車に乗る。きれいだ、とクロエに言うデミアンにキネビスは美しい、と流すクロエ。この美しい場所で俺と過ごした時間をきれいさっぱり忘れられたのか、スワンの薔薇の庭園、冷たく閑散としたベルディエの森、ティセの橋でのキス、全て忘れたと言うなら、もうつきまとわない、自由にしてやる、と問うデミアン。思い出は美しいが記憶には苦しまされる事もある、と答えたクロエ。ここでデミアンの狂気が発動。俺を忘れられず、苦しかったと聞こえる、と狂った顔で笑うデミアン。イケメン狂うと怖いね。怖すぎ。クロエの苦しみを歓ぶ奇人ぶり。もっと、素直に正直に接していたら、違ったかもしれない、って反省してた事、さっぱり忘れちゃったのかな。
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その品格に反抗を
060話
第60話