ルネは、おしろい塗ってたから白い顔だったんだ。でも、マギーが心配して来てくれて、顔真っ赤になってる、とビスマス医師が笑ってる。仮病をばらさず、王子にも事情もあるだろうし、休みたい時もあるだろう、と患者ファーストなお茶目なビスマスは辺境地の砦に置いとくのは惜しいくらいの名医だな。レオが部屋に入ってきてビックリしてると、レオは嘘つけないから、黙ってた、ルビニス伯が無理やり援軍を出す事を阻止するために、倒れた、と訳を話した。ルビニス伯に面倒な奴だと思われると厄介だから、皆の前で反論したくなかったが、仮病は何度も使えない、と言うルネ。貴重な手段を使うほど、アッシュ王子を応援したかったんだね。ルミナスの姫もトパジウス嬢も嘘を信じたから、噂に信憑性が出た、とビスマス医師もニコニコ。
王都ではエムドロス伯が図書室にいる王弟アメティス伯はオンブロディア国内で反乱が勃発して、エルク砦での会談は中止、次期国王ルネ王子は倒れた、と報告し、ルネの身に何かあれば、王弟アメティス伯が王位を継承する事になる、と言った。王になるつもりはない、と何度も伝えた、と言うアメティス伯に、有事の際に備えて、こうして王都に呼ばれている、と釘を刺すエムドロス伯。本を読みたい、と言ってエムドロス伯に出ていかせた後、王妃が入ってきた。本を読むとは知らなかった、という義弟に、何に興味があろうとあなたには関係ないと返す王妃。侍女イレーヌに羽織る物を持ってきて、と頼み、アメティス伯と二人きりになった所で、毒に詳しい彼に、銀を曇らせず、即効性のある真っ赤な毒はないだろうか、と尋ねた。アンキレーゼは赤いが苦くて口にできないし、銀の器はすぐに黒ずむ、そんな毒は知らない、と答え、誰か始末したい者がいるのか、と尋ねるアメティス伯。どうかしら、とごまかしたけど、始末したい者は何人かいるだろうね。
オンブロディアの王が自分の意思に反して即位したように、アメティス伯もどんなに避けても、王妃とルネに何かあれば、無関係ではいられない。王妃も国とルネを守るために、常に策を講じてるんだろうし、王室も大変だな。
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亡国のマルグリット
111話
第37話(3)