5.0
どこかもの哀しい
綺麗な絵柄で描かれるミステリー。
ラストにきっとなにかどんでん返しがあるのかと思いつつ、読み進めていって、あっと驚く結末が待っています。
でも、その騙され方が、心地よい。
そして、一抹のもの哀しさが漂います。
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23370位 ?
綺麗な絵柄で描かれるミステリー。
ラストにきっとなにかどんでん返しがあるのかと思いつつ、読み進めていって、あっと驚く結末が待っています。
でも、その騙され方が、心地よい。
そして、一抹のもの哀しさが漂います。
漫画でよく、男同士の凌ぎ合いは目にするけど、女同士というのはあまり見かけませんでした(しいて言えば『ガラスの仮面のマヤと亜弓?)
この『プライド』では、見事なまでの、女同士の凌ぎを削るような冷たく熱い戦いが見られます。
これまでの少女漫画なら、金持ちの令嬢は意地悪で、貧乏な女子はいじめられて、かわいそうな描き方をされてきましたが、
そこは一条先生、そんな安易なキャラ設定はしません。令嬢ゆえに潔癖なまでに誇り高い生き方しかできない史緒。プライドをかなぐり捨てて、どんな汚い手を使ってでものし上がろうとする萌。
この対照的な2人のオペラ歌手のどちらに音楽の女神は微笑むのか? ちょっと長いけど、ドキドキしながら読み進めたいと思います。
あの『源氏物語』を現代によみがえられせてくれて、ありがとうございます!
古典を学ぶ上で文字だけでは解らなかった部分を、美しく丁寧に描いて下さったので、よく理解できました。
源氏物語絵巻では引目鉤鼻で描かれていた男女が、この漫画の中ではそれぞれ個性豊かに、違う美しさで輝いてます。
また、大和先生の独自の解釈でキャラを掘り下げてくれたり、原作では描かれなかった出会いの場面の補完など、
少女漫画の醍醐味が味わえます。
着物、調度品、内裏、自然など細部の描き方も素晴らしい。
美しくも哀しい愛の物語、そんな世界を生きねばならない女性たちの姿を、ぜひ堪能してください。
ガンモ、しゃべるし、丸くって、かわいいので、一家に一羽ほしいなぁ、と子どものころ思ってました。
半平太くんやお姉さん、リンダに、あゆみ、サイゴ―くん、デジャブなど、他にも魅力的なキャラがたくさん。
アニメとラストが違い、涙で終わる最終回でしたが、飼っているペットとの別れって、きっとこんな感じなんでしょうね。
埼玉在住の弟が「ひどいね、あれ」と言っていたので、ますます読みたくなりました。
そして読んでみたら、予想以上にひどい(笑)
映画化もされて、埼玉県知事は〝悪名は無名に勝る”と太っ腹な寛容さを見せてくれましたが、あの完成度、ヒットなら納得でしょう。それを実現したのは魔夜峰央先生のこの原作があってこそかと思います。埼玉をディスりながらも、それでも深い埼玉愛に満ちたこの作品。ギャグもあり、お耽美もあり、涙もありますよ。
原作者の池田理代子先生が、20代前半で描かれたとは信じられません。
この完成度、美しさ、史実とフィクションを巧みに混ぜた構成、どのキャラにも見せ場を与える鋭い心理描写。
調度品や宮殿、ドレス、軍服etc. インターネットもなかった時代に、どうしてあれほど細やかにゴージャスに描けたのでしょうか? そしてそれに対比するように、平民たちの困窮する姿もしっかりと描いてくれたことで、この漫画は世界に通用する名作となりえたと思います。どの登場人物も魅力的ですが、やはり男装の麗人・オスカル様のキャラが出色。気高く凛々しく美しい。女に生まれながら軍人として生きねばならない運命。それでも愛の狭間で揺れ、苦悩する姿は永遠に少女たちの憧れとなりえます。
時代を駆け抜けた、一時代を築いた漫画と言ってもいいでしょう。
くだらないし、下ネタもあちこち飛び交っていますが、それでもこの漫画の魅力は損なわれません。
(いや、むしろ汚名こそ、この漫画にとっては誉め言葉かな?)
死んだ魚のような目をしていてもいざという時は輝く銀さん、万事屋メンバーに真選組、鬼兵隊や快援隊に攘夷志士、かぶき町の方々etc. あまりに魅力的で個性の強いメンツがそろっていて、きっと誰かには感情移入できます。思いっきり笑わせて、泣かせてくれる、キャラが暴走しまくる、ぶっ飛んだ漫画。こんな漫画、読んだことありません。食わず嫌いしないで、騙されたと思って、ぜひ一度読んでみて下さい!!!
90年代、岡崎京子は現代に生きる少女を描かせたら、天下一品でした。
欲望に忠実で、わがままで、愚かで、純粋で、思いっきり恋をして、友達と笑って
そんな少女たちのヴィヴィッドな群像が詰め込まれた短編集です。
読んでいて、笑いつつも、泣けてきて、愛おしくなってきます。
出てくる登場人物が、どれも美男美女。本編でも美形キャラが多く登場してきましたが、
この外伝に出てくるキャラはみな息をのむほど美しい。池田先生の絵は紙面からキラキラした輝きが溢れています。
ただ美しいだけではなく、妖しい色気が漂う。それが今回の危険な香りがするストーリーとマッチしてます。
本編ではお亡くなりになったオスカルとアンドレではありますが、このエピソードでは生き生きとして健在です。それだけでもうれしい! 加えて、池田先生の絶頂期の筆が冴えわたっています。
『ベルサイユのバラ』本編では描ききれなかった、各キャラのエピソード集です。
アンドレが、ロザリーが、アランが、ジェロ―デルが、フェルセンが、ル・ルーが、ジャルジェ将軍と奥様が、そしてオスカルさまが。池田先生、よく補完してくださいました。個人的にル・ルーが見事にオスカルの面影を宿す小さな貴婦人になったこと、そしてジェロ―デルが某有名漫画とコラボして永遠の時を生きる存在となったエピが好きです。
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曽祢まさこ傑作集 おむかえがくるよ