4.0
愛する事を辞めない限り続く二律背反的愛情
幼馴染みの少年を成長と共に愛するようになった彼女。
彼女は、少年の「身体が弱く見守って行かなければならない姉」への少年自身の真実の想いを知る。
少年への想いを諦めきれない彼女は、少年と「少年の姉」の間に自然に溶け込み、「少年の姉」ごと、
愛してしまう。
内包し、心に鎖をつけて、打ち明ける事すら出来ず、昇華できない想いの行方に…⁉
途中まで読んだが、この物語の中心主軸となって語っているのは彼女だが、ヒロインは誰なのか、傍観者が誰に対するものなのか、本当の処は分からない。
視点を変え、読み手の心持ちで、幾通りの見方が可能になってしまうストーリー。
彼女に男が近づけば、嫉妬を抱いているようにも見える少年。
姉の前では彼女との関係を激しく男女の間柄にはならないと否定していた少年。
彼女を姉がいない場所では、大事に扱う少年。
焦れ焦れした痛みと切なさと虚無感と、いずれ来るかもしれないハッピーエンドを求めて、読み続けたいと思う。
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傍観者の恋