5.0
最終話まで読みました
感動、感動でした。もう完全に感情移入して読んでました。不遇な境遇に生まれ育ったものの、それを僻むこともなく、自分の置かれた環境を受け入れ、まっすぐに育ったカイ。森のピアノとともに成長したカイは一度聴いた音楽を完璧に耳コピできる天性の才能を持っていました。それがすごいことだとも思わないカイの才能を見出した音楽教師。この音楽教師とカイが二人三脚で世界に飛び出し、テッペンを取るまでの話です。技術は努力でカバーできるけど、天性の感性や才能は努力でどうすることもできないんだなっと思いました。恵まれた環境で育ったお嬢さんがピアノでテッペン取るのはすごいことだけど、あー当たり前かって感じるけど、カイのようにゼロからのスタートでテッペン取るのはもう涙ものです。カイもすごいけど、涙がでるほど感情移入したのは音楽教師の阿字野です。もう父親そのものでした。カイと阿字野の絆にはほんとうに感動でした。是非、読んでほしい作品です。
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ピアノの森