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連れ去って良かったんじゃない?
自国皇子と婚約していたリリアーヌは癒しの魔法が使える才能ある令嬢なのに容姿を理由に婚約破棄される。養父母は自分の娘が皇子を寝取った事には触れず、反対に婚約破棄された事を叱り、国の外れ?にあるような小さな小屋に送られる。これって、実質、流刑というか、国外追放に近いよね?
偶然にも隣国のフェルナン公爵を助け求婚されて必ず迎えにくると言って隣国に帰ったんだけど、何もないような小屋で過ごすことになったリリアーヌを見て、何週間も放っておけたのが凄い。境遇を知ったんだからそのまま連れ去って良かったと思う。連れ去っても誰も探さなかったよ。幸運にも王太子/義妹や養父母、国から暗殺者を送られる事もなく、また魔獣にも襲われることもなかったので、無事にフェルナン公爵と再会は出来る。生真面目にも、フェルナン公爵は国を通して求婚したんだけど、(捻くれて考える)私としては、国としては皇子の醜聞を隠すためにリリアーヌとフェルナン公爵の歓迎?パーティーを開いたと思ってるし、良いようにリリアーヌは国との友好関係?に利用されたと思う。
容姿だけでアメリーと王太子との婚約を決めた自国の王族や貴族は本当に馬鹿な事したよ。国を治めるのは容姿じゃ役に立たない。賢さ、国民を思う想い、国を背負う責任と覚悟、贅沢をせずに自らを律する心、色々備えてこそ王妃となれるのに、単に容姿だけって(プププッ笑)。とても強い癒しの力を持つリリアーヌをミスミス手放した国にとってはかなりの痛手だと思う。
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婚約破棄された可憐令嬢は、帝国の公爵騎士様に溺愛される【電子単行本】