5.0
青春時代!!
河原先生のファンで、ずっと読んでみたいと思っていた作品でした。1番好きなのは今連載中の「太陽よりも眩しい星」ですが、この作品も本当に良かった!
まずバックグラウンドというか、時代背景がまさにわたしが高校生の頃に近く、スマホもインターネットもデジカメもまだないような時代。わたしが高校生の頃はまずポケベルからPHS→携帯でコミュニケーションをとっていたし、ポケベル時代は公衆電話にもお世話になりました。それから写真はフィルムの写るんですだったし、ルーズソックスもすんごい長さのものをルーズにするか、響たちもよく履いていたたるーんとしたものも流行っていました。たるーんとさせるために洗濯し終わった靴下に雑誌など大量に詰めてわざわざ伸ばしてた努力。もう青春そのものです。このような懐かしすぎる時代背景に魅せられ物語への没入度も上がりまくりで、終始懐かしい思い、あーそうそう、あの頃はこんなだったなぁなどと昔の思い出を振り返りつつ物語を読み進めました。
正直わたしは全く真面目な生徒ではなく、冬休みなど補習に通いまくり最後なんとか出席日数ギリギリで卒業できた口ですので、先生との甘酸っぱい思い出もなければ、先生にキュンとするような思いも抱いたことがなく、全面的に響や伊藤先生の想いがわかるわけではないのでしょう。それでも当時将来への漠然とした不安や期待を抱えながらも友達や好きな人のことなど感情が忙しく働いていた覚えはあります。この作品中でも何度か出てきたセリフですが、一生懸命やっている、私たちは一生懸命、ホントこれに尽きると思います。子供ながらに一生懸命考え一生懸命できる全てをかけて物事を考え生きているのです。
正直今の時代背景にそぐわないシーンや言動も多くあるでしょう。時代は変わりましたしそれに伴い価値観も変わりましたから。でも一生懸命恋をして一生懸命友達のことを思い、一生懸命将来について考えもがく。どの時代になっても10代の若者のその直向きさは変わらないのではないかな、そうであって欲しいな、と思わせてくれるような素晴らしい作品でした。
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先生!