3.0
この作家さんの話はほぼほぼ読んできていて、どれも素敵なんですけど、全てポイントが高い。
これはまだ数話無料分があって、ヒロインの起承転結の始まりを少し垣間見ることができるけど、それでも足りていない気がしてしまう。
今回は完結していて28話だから読んでみようかなと言う人が多かったのかな。絵も綺麗だし。
でも読めば読むほどヒロインが可哀想になっていくのも読み手も悲しい。たとえそれぞれに死ぬほどの悪意はなくてもこの家族は異常だよ。何らかの疾患があるのではないかと思ってしまう。きっとつくと思うよ、発達系かなんかの。
家中のお皿を割る勢いで不器用な母、姉の婚約者の王太子を血筋なんてあなた血が繋がってないから、そもそも関係なくない?の略奪していく妹と。
こう言う類の話にはおバカでしかない元婚約者。
その父親は行先を懸念していたようだが、どうせ先を機にするのであればその息子夫婦を気にかけていてくれ。絶対に破綻する。おバカ同士だもの。
公爵家もきっと尻すぼみよね、あの母がいては。
全部尻拭いさせられて美味しいところだけ全部妹に掻っ攫われて、あわよくば亡き者にされそうになってたこともなんにもわかっていなかったヒロイン。死にそうになる怪我を負い、トラウマを植え付けられているのに、自身がまだ生きている連絡を家に入れようと気を揉む。もう気にもしていないし探していないだろうことにも気付かない。
ヤングケアラーだよね、これ。
たまたま救い出してくれる人がいたからヒロインは生き延びたし、怪我も治してもらえたし、愛される喜びを知ることができたけど。
もともといた家族にはもっと痛い目に遭って欲しくなるのは私だけかしら?せめて夢の中で逃げても逃げても足を食べられるといいと思うのよ。
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死にかけ悪役令嬢の失踪 ~改心しても無駄だったので初恋の人がさらってくれました~