4.0
原作がまだコミカライズには追いついていないですけど、シンシアの未来が本当のザマァです。
あそこまで救いようのない子だとスッキリします。
シンシアは姉のものを全て奪い尽くして、聖女だと周りに信じ込ませて全てを手中にしたように見えた瞬間から果てしなく堕ちていきます。どこまでも。
もちろん王妃になどなれませんでした。シンシアが本当に聖女かどうか判定される水晶を前にしても、当たり前ですが何の反応もなかった。
シンシアは聖女ではないので。そしてそこから先も闇しか待っていない容赦ない現実が待ってました。王妃になれない。聖女にもなれっこない。もちろん好きな人に愛されるはずの未来も失くしました。自分が姉にしてきたことが全て返ってきたから。
金も地位も名誉も、爵位も聖女として扱いも失くし両親共々全てを失っていく流れは圧巻です。
すべては両親が起源なのですが、無様なラスト。
そして、シンシアこそが聖女だ、と婚約を破棄して王位を継ぐはずだった婚約者も同じように転がり落ちていきます。廃嫡され王にもなれず、シンシアと共に田舎で愛していたはずの女の婿入りなど考えたこともなかったでしょう。この男も最後まで婚約者と向き合おうとせず、彼女に真摯に耳を傾けて話し合いをすることもなかった。全てを投げ出し、部下の声も聞こえていなかった。本当はシンシアこそが聖女だと信じて疑いもしなかったから。
きちんと向き合うことができる器があったなら。
彼にはそれがひとつもなかった。
マーガレットは王妃になることもなく、聖女として生きるのでもなく、たったひとり自分のことだけを見つめ続けて話し合うことのできる愛される人生をきちんと見つけて幸せな未来を掴みました。
ガツンとザマァが待ってるので、読むのが楽しみ。
きちんとマーガレットは幸せになりますよ。
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義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です