3.0
最初はいいが、物語が矛盾してくる
出だしは面白いの。コーデリアの目標ははひどい婚家と夫からのがれること。有利な離婚と自活の道が欲しい。
レオナードは家族から暗殺され(そうになり)、魂が、コーデリアの事故で意識不明の夫の体に入っちゃった。彼の目標は復活して実家での権力争いに勝つこと。
初めは、病いが治るまで、足になってもらう必要があるからレオナードが離婚届を書いてくれないのだけど、コーデリアの働きでレオナードは彼の爺やと通信が出来、魔法を使って爺やがレオナードの元に通えるようになる。この時点、最初の数話のところで、レオナードはコーデリアの助けがいらなくなってると思うの。
二人は利害関係がなくお互いの立場に同情してるの。もう、即座にコーデリアに有利な条件で彼女を離婚させてあげることができるんだが。
また、彼女は離婚後に魔法を使えれば自活できると思いついて、彼に簡単な魔法を教えてもらいたがるんだけど、彼は高度な魔法を目指す専門家の弟子しか取らないと断る。でも、彼女は自活ができればいいわけで、魔法以外の商売ができるだけの財産を分けてもらうなどの方法もあるの。それなのに、コーデリアは魔法を使えるようになることが目的になってるかのようにしつこく弟子入りを頼むし、レオナードは違う方法で自活できるだけの離婚条件を提示することもできるのにしないし。彼女に同情して、途中で魔法を教えることにするんだけど、そのことに時間を費やして何の意味があるわけ?
例えば、「レオナードは彼の目標を叶えるためにはコーデリアが才能が必要、彼女に夫の全財産を取れるようにしてあげるのを条件に魔法を教え自分の仕事を手伝ってもらう」等々の設定を加えないと、二人が一緒にいる意味がないんだわ。
意味がない二人のやり取りだから延々続く二人の会話にも意味がなく、ギャグとしてのツッコミの面白さもないわけ。だから、もういいからさっさと問題解決だけしちゃってよーーー、という感想になってしまう。
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夫が死んでくれて、助かったと思ったのに