Miya M.さんの投稿一覧

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1 - 10件目/全13件
  1. 評価:3.000 3.0

    NEW
    最初はいいが、物語が矛盾してくる

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    出だしは面白いの。コーデリアの目標ははひどい婚家と夫からのがれること。有利な離婚と自活の道が欲しい。
    レオナードは家族から暗殺され(そうになり)、魂が、コーデリアの事故で意識不明の夫の体に入っちゃった。彼の目標は復活して実家での権力争いに勝つこと。
    初めは、病いが治るまで、足になってもらう必要があるからレオナードが離婚届を書いてくれないのだけど、コーデリアの働きでレオナードは彼の爺やと通信が出来、魔法を使って爺やがレオナードの元に通えるようになる。この時点、最初の数話のところで、レオナードはコーデリアの助けがいらなくなってると思うの。
    二人は利害関係がなくお互いの立場に同情してるの。もう、即座にコーデリアに有利な条件で彼女を離婚させてあげることができるんだが。
    また、彼女は離婚後に魔法を使えれば自活できると思いついて、彼に簡単な魔法を教えてもらいたがるんだけど、彼は高度な魔法を目指す専門家の弟子しか取らないと断る。でも、彼女は自活ができればいいわけで、魔法以外の商売ができるだけの財産を分けてもらうなどの方法もあるの。それなのに、コーデリアは魔法を使えるようになることが目的になってるかのようにしつこく弟子入りを頼むし、レオナードは違う方法で自活できるだけの離婚条件を提示することもできるのにしないし。彼女に同情して、途中で魔法を教えることにするんだけど、そのことに時間を費やして何の意味があるわけ?
    例えば、「レオナードは彼の目標を叶えるためにはコーデリアが才能が必要、彼女に夫の全財産を取れるようにしてあげるのを条件に魔法を教え自分の仕事を手伝ってもらう」等々の設定を加えないと、二人が一緒にいる意味がないんだわ。
    意味がない二人のやり取りだから延々続く二人の会話にも意味がなく、ギャグとしてのツッコミの面白さもないわけ。だから、もういいからさっさと問題解決だけしちゃってよーーー、という感想になってしまう。

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  2. 評価:5.000 5.0

    ネームを非常に才能がある人が書いてる!

     恋愛部分は解決しているけど、事件部分とか主人公の「加護の能力」とかの部分はこれで伏線回収できてるのだろうか?とは思い、そういう場合は★4点にするのですが、ほかにすごくいいところがある作品なので★5です。
     マンガのネーム(つまり文章と科白)を書いているいる人がすごく日本語の才能があるの。普通ともいえるんだけど、鋭いとか博識とかな面が見えるタイプの物語じゃないから、でも普通ってのが意外にむずかしくて、たいていの作品におおよそはいいけどこの科白は違うんじゃない?ってところがちょっとはあるものなんだけど、この作品はそう、普通に自然でひっかかるところが無い。
     スミレ姫と3人の王子の言葉遣いに品格がある。お嬢様役割語(……ですわよ、等)を使っていなくて普通の現代口語なのだけど、ちゃんと姫。このタイプの姫って、悪い方向に庶民的になりすぎることが多いものだけど、そうなっていない。王子たちも、タイプの異なる3人の男子にそれぞれの性格がよく現れた話し言葉を当てていて、そうするとたいてい、だれかは話し方がラフすぎたり粗暴だったりするのだけど、3人とも、ちゃんと王子。全然上品さをねらってなくて、かわいらしい若々しい4人なのに、ちゃんと上品。だから★5にしたの。
     それから、王子が3人ともいい子で魅力が拮抗してる、3人ともスミレ姫との釣り合いがよく、だれが夫になっても、家庭内も国民も幸せになれそう。あきらかに一人と親密になったり二人は存在感あるけど途中から一人は空気みたいなことがないのも、作り手の才能だと思った。
     3人と婚約してるという設定にけっこうむりがあるからそういつまでも秘密のままひっぱれないのと、登場人物全員人間性も賢さもそなわってるのですれ違いがなくてひっぱれないためか、まあ話数が短いわな。そして、この人とハッピーエンドに決まってるというのは見えないので、最後まで読みました。最後はあっけなかったけど、課金分5話だし、結末まで読んでよかったわ。
     才能ある作者さんなので、他の仕事も読みたいです。これからもいい作品を書いてくださるのを楽しみにしています。

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  3. 評価:3.000 3.0

    話すべきor話さなくていいという判断が?

    17話までの感想です。結婚や契約結婚をするなら、健康診断結果については未来の家族に知らせておくことが心の優しい人が行う最低限の義務。
    このお話の場合は、相手が心配するから話さないでおこうってなってるのよね。話しにくいからどう伝えるか、どの範囲の人にまで話すか等、悩むとかじゃなく、話さないことが正しいことだと主人公が迷いなく思ってて話さない。
    「短期的な視野で見て、相手の心が聞いた瞬間動揺することは話さない」のだと思う。同じ原作者さんの他のマンガでもそうだった。あとあと問題になるのだけど、「話さないことはとっても正しいこと」という信念があるから、問題は主人公の責任でなく偶然起きてしまったこととして、起きてからその場で対処する。しょっちゅう問題が起きるけど、主人公の考え方の癖に根本的な問題があることにはならなかった。
    ストーリーの大筋はおもしろいし、きれいな絵で美しいカップルがハッピーエンドになるだろうから、細かいことは気にしなければ、いい作品として読める。
    主人公みたいな人は現実世界にはよくいて、言葉が足りないめんどくさい人だよ。ここが気になる人にとっては悪くはないがよくもないマンガってなるかな。
    例えば、メイドさんとして奉公した家で植物をそだてるのが上手な優しい庭師さんと不器用な人どうし惹かれ合って夫婦になる、二人を公爵さま姉弟があたたかく見守る、といったお話なら、主人公がこの性格でもいいのよ。

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  4. 評価:5.000 5.0

    とてもいいことを言ってる

    本格ファンタジー『狂犬が主に噛みついたら』と同じ作者さんを探して見つけました。主人公を育てた家族たちが、素敵です。人は、愛情を受けて育てば自分のことを好きになり、他者からの悪意ある言葉を気にしない強さを持つことができる。おじさんが教えてくれた、「自由とは、力をつけ今の自分なら家族が心配しないという自信ができてどこへでも出て行けるようになること」というのがすごい。

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  5. 評価:5.000 5.0

    食事シーンがストレスなく楽しめます

    絵も上手な人がさらっと描いてていいし、お話もおもしろい。それから、この作品でいいと思ったのは。他のめちゃコミックのマンガを最近たくさん読んでみて、食事の献立、テーブルセッティングなどがすごくへんなのが多いのね。日本の作家さんでもへんなこともある。異世界ファンタジーなら作者がその世界のプロトコールを発明してもいいのだけど既存の文化をまず調べてから独自性を出す方がいいよね。ストーリーが一定水準以上によければ食事シーンにはある程度目をつぶって読もうってなってたところ。中華ってこともあるかもしれないんだけど、この作品は食事シーンが多くかつ、へんなのに詳しく描写するみたいなこともなく、さらっとへんじゃなく描いてると思った。それだけで読んでてストレスが無いんだわ。主人公のひとりはお料理好きという設定だから、テーブルの上がへんだと他の部分が良くても読むのがつらいもの。

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  6. 評価:4.000 4.0

    農業は貴族の楽しみ

    宮廷にはポタジェがあるんものだし、皇居があるから千代田区には馬糞のにおいがただよってくる場所がある。都心でお野菜育てるってとても貴族的なことなんだ。
    下見板張りのかわいいカントリー風のお家に住んでハーブやお野菜を育てている令嬢という設定だと、陶磁器はいいものを持ってるほうがいいわ(カントリー風キッチンとかリネン類とか、屋根裏部屋の寝室にはパッチワークとかも)。普段の服装が質素でも、アンティーク雑貨は少し持ってるのがいいんだ。食器は実家からうけついだのをお城が人手にわたっても持ってこられたとかさ。生活の楽しみがテーマの作品だからね。それで★を5つにしなかったけど、設定はとても好き、という物語。せっかくこの設定でインテリアに凝らないの、もったいないよと思った。

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  7. 評価:5.000 5.0

    イボールとシディス王子の人柄がポイント

     ヨーロッパ風異世界で、非業の死からの転生というお話がたくさんありすぎて、ついたくさんの作品の無料分を読んでしまい、さて課金して続きを読むか読まないかとなったときに、私の場合この作品は、読む!ほうに入りました。その理由は、イボールとシディスの人柄でした。
     シディスがお忍びでイボールの領地にやってくると、けっして豊かとはいえない土地なのですが、領主イボールが領民に優しく公正であるために領民たちがいきいきと暮らしていることに気づきます。自分の花嫁候補を観察するときにまずそこを見る王子って素敵じゃないですか。シディスの文系というか穏やかな感じがいいです。実際に会ったイボールは強く厳しい物言いをする貴族的な美女なんですが、王子に簡単になびかない一見きつい人が目下には優しく領地で慕われているのが、こちらも素敵。
     主人公カップルが尊敬できる賢い子という原作者さんだと、作者もまた力量がある人だろうから、よく構築された物語だろう、伏線の回収などもしっかり行われるだろうなあと予測し、それなら読み続けて損はなかろう、となります。

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  8. 評価:4.000 4.0

    大切なことを言ってくれる作品

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    25話で、主人公は「一人の人に国の命運がかかってる方がおかしい。エヴァは自分の幸せを考えればいいんだ」と言ってもらいます。
    その通り!
    私が隷属していることで多くの人の幸せが保障されるって考えなくていい。このお話は魔法が使える世界のファンタジーだけど、今生きている社会で、隷属の道を選ばされ、選んでしまった人生を歩む人がこの世からいなくなりますように。
    逃げることが正しいんです。まず、私から幸せになろう。

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  9. 評価:5.000 5.0

    文庫本長編小説として読みたい

    主人公が賢く高潔なお話はやっぱりいいです。じっくり読ませる作家さん。読み捨てにしていいような作品じゃない。短く切った一話一話に必ず盛り上がりポイントがあるわけではないので、より単純な話より人気が出にくいのじゃないかしら? きちんと物語世界が構築されているし、人物の気持ちの変化も描かれている。原作者が能力高い人だと思われるので、名前が残っていってほしいです。

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  10. 評価:3.000 3.0

    早い段階で警察に行けるのでは?

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     まず夫と思ってた人との夫婦関係が偽ものだったことがわかって、医師の夫の主人公への違法な医療行為もわかる。主人公は夫に秘密で外出できるようにもなる。この段階で二人のことについては弁護士に、証拠を掴めてるぶんの犯罪行為については警察に委ねることが可能、というところに早い段階で到達してる。舞台が封建時代や封建時代風ファンタジーではなく現代なので、もう司法が介入できちゃうんだがまだ当事者だけで動こうとする。というストーリーだから、今後恋愛が起こってもこの二人って相性がいい?という人同士の都合の良すぎる恋愛になるだろうと想像して、ワクワクがなくなってしまう。
     他の部分、例えば作家さんの絵柄が好きとか主人公と自分が似ていて共感できるなど、ツッコミどころを無視できるほど好みのところがある、という読者さんなら楽しめる作品か。犯人にバレないように秘密を探ってくところの緊張感など読者を引き込む要素もある物語なので、決して悪くもないんだ。

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