Miya M.さんの投稿一覧

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評価5 57% 4
評価4 14% 1
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1 - 7件目/全7件
  1. 評価:4.000 4.0

    大切なことを言ってくれる作品

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    25話で、主人公は「一人の人に国の命運がかかってる方がおかしい。エヴァは自分の幸せを考えればいいんだ」と言ってもらいます。
    その通り!
    私が隷属していることで多くの人の幸せが保障されるって考えなくていい。このお話は魔法が使える世界のファンタジーだけど、今生きている社会で、隷属の道を選ばされ、選んでしまった人生を歩む人がこの世からいなくなりますように。
    逃げることが正しいんです。まず、私から幸せになろう。

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  2. 評価:5.000 5.0

    文庫本長編小説として読みたい

    主人公が賢く高潔なお話はやっぱりいいです。じっくり読ませる作家さん。読み捨てにしていいような作品じゃない。短く切った一話一話に必ず盛り上がりポイントがあるわけではないので、より単純な話より人気が出にくいのじゃないかしら? きちんと物語世界が構築されているし、人物の気持ちの変化も描かれている。原作者が能力高い人だと思われるので、名前が残っていってほしいです。

    • 0
  3. 評価:5.000 5.0

    誠実

    絵が丁寧で品があってほっこりと可愛らしい、こういう絵を描く人の人柄そのものの誠実な物語。白泉社さんらしさでもあるなー。原作と作画が分かれている傑作も古来あるけれど、一人の作家さんがストーリーと絵の両方を受け持ったときの味わいというのが、この半世紀少女マンガを芸術の域に高めてきたということもある。こういう作品も大切にされてほしい。

    • 2
  4. 評価:3.000 3.0

    早い段階で警察に行けるのでは?

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     まず夫と思ってた人との夫婦関係が偽ものだったことがわかって、医師の夫の主人公への違法な医療行為もわかる。主人公は夫に秘密で外出できるようにもなる。この段階で二人のことについては弁護士に、証拠を掴めてるぶんの犯罪行為については警察に委ねることが可能、というところに早い段階で到達してる。舞台が封建時代や封建時代風ファンタジーではなく現代なので、もう司法が介入できちゃうんだがまだ当事者だけで動こうとする。というストーリーだから、今後恋愛が起こってもこの二人って相性がいい?という人同士の都合の良すぎる恋愛になるだろうと想像して、ワクワクがなくなってしまう。
     他の部分、例えば作家さんの絵柄が好きとか主人公と自分が似ていて共感できるなど、ツッコミどころを無視できるほど好みのところがある、という読者さんなら楽しめる作品か。犯人にバレないように秘密を探ってくところの緊張感など読者を引き込む要素もある物語なので、決して悪くもないんだ。

    • 1
  5. 評価:2.000 2.0

    人間関係の設定が抜けてる?

    主人公が一つのことに夢中になると、他の登場人物との現在の関係などがどうなってるかを、作家さん自身も描き忘れちゃうのでは? 例えば、お城にいた子供たちを育てることに集中すると、主人公の夫婦関係がどうなってるかが描かれないなど。そういう原作だから、主人公がこの世界の基本情報を学ぶシーンもない。秘密が秘密のままなので外部から来たお嫁さんが何も聞くことができず探っていくわけでもなく、秘密はバレてるのだから夫や他の人たちになんでも聞けるはずなのに、そもそも人と話し合って情報共有する場面が無い。

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  6. 評価:5.000 5.0

    いい作品

    ファンタジーだから、作者さんがこの世界のマナーを創作してもいいのだけど。女性の帽子は室内でとらない、かぶったままが正式なのをちゃんと描いてる。布の質を見分けられる主人公を描けるだけの教養がある、いい作者さんだ。

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  7. 評価:5.000 5.0

    深い作品

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     エクサ―が常に考えているのが、「主人からよくされたことでダオンが一般・現業職の人達から逆恨みされないか。彼女に優しくすればいいのじゃなく、この配慮が大切なんだ。だから、将来晴れてふたりが夫婦になったときには、ダオンが君主の妻として尊敬される存在になるだろう。
     不幸な目にしか遭ってこなかったダオン(一番恵まれてたときで〈〉内を考えられない主人からの親切にあっていたとき)は、自分は人に優しくされ得る存在だということがわからない。そこで、エクサ―は、例えば暖かいお風呂に入っていいいということを教えるのにも、露悪的になって風炉に入るように命じる。ほほ笑んで喜ぶことができない女性は普通の人からみれば得体の知れない存在なのだけど、彼はじょじょに心を溶かしていこうとする。
     ダオンは、望みをひとつかなえてやろうと言われると、公共政策をお願いする。親切にしてくれた人を幸せにするとあ、意地悪した人に復讐するとかという発想が無く、領民の死亡率罹患率を下げたい。全員が健康で文化的な生活をおくる方歩を提案する。無私すぎて天皇陛下レベル。頭のいい人が誰にも愛されないと、こうなることを原作者さんがわかっているのだろう。つまり、優れた作品なのだ。
     このふたりって、そのスケールの大きさが同レベルだから、惹かれ合うしかない。人の上に立つ資質をまさにそなえているふたりなので、幸せになってほしい。

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