4.0
1966年に主人公・薫が横須賀から移った先は、九州と思しき港街。
教会が存在感のある描き方なので長崎・佐世保がモデルかな、と思いながら読んでいました。
高度経済成長期で正に日々豊かさを実感した時代。
でもまだ至る所に戦争の名残りがあって、陰影がくっきりとしていた。
薫と親交を結ぶ千は、正にその陰影を体現した存在なのかな。
薫の実母が勤めているキャバレーね、銀座にあった“白いバラ”がモデルかな?
そういった時代背景の雰囲気を上手く取り入れながら、
青春の甘酸っぱさがリズミカルに描かれている良い作品だと思いました。
取り敢えず無料分の30話迄ですが、完読しておきたい作品としてキープしてます。
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坂道のアポロン