5.0
似たもの夫婦の人間ドラマ
大正期の上流階級?の婚姻譚。当然のように男性優位、家ありきの社会での、訳あり同士の夫婦愛です。
妾腹ながら才覚ある夫、背中にあざがあり婚期を逃しつつある妻。現代では些事とも言えることをあげつらわれても流されず、自分の基準で生きる二人が小気味いいです。
お座敷遊び始め、当時の風俗を垣間見られるのも嬉しい作品です。
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4680位 ?
大正期の上流階級?の婚姻譚。当然のように男性優位、家ありきの社会での、訳あり同士の夫婦愛です。
妾腹ながら才覚ある夫、背中にあざがあり婚期を逃しつつある妻。現代では些事とも言えることをあげつらわれても流されず、自分の基準で生きる二人が小気味いいです。
お座敷遊び始め、当時の風俗を垣間見られるのも嬉しい作品です。
無料分のみの感想です。
みなさん言われているとおり、家族があんまりですね…人倫は言うに及ばず、何とも頭が悪いなあ、と思ってしまいました。リスク管理が甘い。
主人公は人間なのですから、普通に暮らしていても怪我や病気で命を失う可能性があるのに、湯水のごとく予言を欲して大事にしない。どこにも行かないよう甘やかし、攫われないよう監視をつけて軟禁する方がまだ理解できる、と言ったらあんまりですかね。
姉が本当に賢いなら、記録をどうにか修復して、主人公と情報を独占すると思うのですが…誰も主人公への依存に気づいていないのが、一周回ってリアルな気もします。家族なんてそんなものかも。
機会があれば続きも読もうと思います。
虐げられている女の子が嫁入りで幸せになる。手垢がどれだけつこうと需要のある設定なので、そこを言う気はないのですが、辻褄が合わないと思うところがあります。
例えば、売るようにして辺境に送るなら、もらうお金に相応しい女性に仕立てないとです。メイドとして雇ってもらうからといって、(本人の意向としても)お嫁に行く貴族の令嬢に、メイド服を家から出る時から着せるのはさすがにどうかと思いました。最悪替え玉を疑われるか、本人ではなく家が嘲笑されるのでは。同じ意味で、従者を勝手に帰らせるのも良くないです。
少し気を遣ってもらえたら随分と読み易くなりそうなのですが、今は少し惜しい感じです。
集英社を代表する漫画家の一人、河原和音先生の出世作という認識です。始めの方こそ他の先生の影響が見える絵ですが、徐々に「河原和音」になっていく、その過程を見られる貴重な作品だと思います。
先生を好きになる女子高生の話、いっぱいありますが、こんなにも瑞々しい作品は今後出るかどうか。
読み手が高校生であれば主人公の響に、少し大人になって読み返したら先生に共感する作品です。
(言うて先生も三十路前、限界があるのです)
更に大人になって読み返したら?「ふふ、どっちも若いなぁ」「あー、このくらいだとこんな感じだよね」って、微笑ましく読めます。
「岬くんの不器用な溺愛」で里村先生を知り、芋づる式にこちらを知りました。
高校の時付き合ってケンカ別れし、以降お互い気持ちを引きずる状態で職場で再会した覆面両片思いカップルのラブコメです。マンガでしかありえないような人物も状況もなく、ファンタジックなご都合がダメな方にもおすすめできる良作です。
拗れたきっかけまで青いというかピュアというか、初々しいです。周囲の人々も自然な感じで、世界に入りやすい。コンパクトに楽しみたい方にいいと思います。
セレクションバイアスってありますよね。例えばファッション誌を読む人はそもそもある程度おしゃれに気を遣える人で、本当に「えっ?」と思われる格好をした人は、たとえタダでもその手の情報には手を出さない。この「ひばりの朝」も、本当は不快に感じる人ほど読むべき作品なのでは、と思っています。もちろん、実体験で全て知っている方を除いて。
外見は年齢の割にセクシーで、中身はごく普通の女の子、ひばり。そのギャップから見ているだけで胸が重くなるような目に遭います。
最後、彼女がどういう選択をしたかは読者の解釈に委ねられています。私は最悪のパターンを考えてしまったので、既出のコメントを拝読して、少し息をつけました。
しつこいですがもう一度。できれば男女問わず読んでほしいです。傷つける側になる可能性を考えるチャンスをくれる作品です。
前世では母星を失ったエリート宇宙人、現世では地球に生まれた7人の物語。とにかくスケールが大きく、各キャラクターや設定が緻密で生々しいほど。作者様の力量と編集様の情熱を感じる作品です。
このご時世に続編が2作も出る理由は、読めばわかるはず。ただ、やはり絵が古いので受け付けないという方もたくさんおられるでしょうね…
少女漫画イコール恋愛モノ、ではないことの証左となる一本です。
今でこそ、よく見るテナントばかりが詰まった有名デパートたち。ですがもちろん黄金期もあればよちよち歩きの時代もあった訳で。呉服屋さんが今日の「デパートメントストア」になっていく物語。
勉強家の作者様のようで、別途読んでいるアプリのコメント欄には、出てくる工芸作品やドレスなどについて「これはあの作品」「◯◯のドレス」などなど、出典を挙げる猛者も続出しています。適当なところは今のところ見当たりません。
家と結婚で全てが決まっていた時代に、信じる道を行くメインキャラ達が清々しい快作です。
自分だけが知っている幼馴染の顔、一途で素敵なヒーロー、そしてかわいいヒロイン。直球の少女マンガです。途中当て馬らしき人も出ますがスパイス程度ですね。ヒーローの年相応な部分があまりなく、やや平坦な印象なのが気になりました。安心して読みたい方にはいいと思います。
今年映画化されましたね。電子で全巻持ってます。ヤマシタトモコ先生の漫画は、「いねぇよこんな奴!」という非現実感がないと思います。完璧な人も完全な悪魔もいなくて、登場人物はおおよそ、素敵なところも直したほうが生きやすいところもある。
女子高校生の朝(朝という名前なんです)は、両親の事故死で小説家の叔母、槙生と暮らす事になります。我々一般人がイメージする文筆業の人々そのままに、クセ強めでダメなところも多々あるけどかっこいい大人な槙生。しっかり者かつ年相応に多感な朝の視点で二人の生活が淡々と描かれています。
最後、ちょっとしたオチがあります。完走してこそぐっとくるラストなので、感動作をお探しの方はぜひ読んでみてください。
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